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『藤岡弘、探検シリーズ(ジュンマ編)』を語る。

『今夜復活!!伝説の探検隊が帰ってきた・アマゾン奥地1500キロ!
テラプレータの密林に謎の猿人ジュンマは実在した!』

(2002.12.25 テレ朝系列 「スイスペ!」枠にて放送)


2002年12月25日、唐突にその日は来た。

しかし、その日が来るのを誰もが待っていたのではないか? 忘たような顔をしなら、込み上げてくるようなワクワク感を待っていたのではないか? タイトルの枕にある「今夜復活!」というのは、別に番組の事だけを言っているのではない。 記憶の中の『川口浩探検隊』を辿ってみて欲しい。 番組の内容ではない。

あの日テレビに釘付けになっている貴方の背中に注がれていた、柔らかな視線を思い出さないか? 興奮する我が子の様子を幸せそうに見つめている両親の姿を思い出さないか? 部屋いっぱいに満ち溢れていた『』。 街に住む者は下水道を探検しようとして怒られたり、夜の廃工場に潜入して、おしっこチビったり。 田舎に住む者なら、それこそ探検隊顔負けの経験をした者もいるだろう。 遠く忘却の彼方に置き忘れた、未知への『ロマン』。

その興奮は寝ても冷めず、翌日の学校の話題は探検隊一色だったはずだ。 翌日から全国同時多発的に『バーゴン』というあだ名の先生が出現した事など、いかにも愉快だ。 「今夜復活!」とは、そういう『愛』や『ロマン』の復活なのだ。

俺が「探検隊復活」を知ったのは、番組の2週間ほど前だったと思う。 毎月買ってる月刊テレビ誌『TVtaro』の中に探検隊の文字を発見した時の興奮は今も忘れていない。 前隊長の死後、探検隊もどきの泡沫企画が何度も放送されていたのは知っている。 しかし、俺はその時、これこそ本物。 紛い物ではない、直系のリバイバル企画だと直感したのだ。 俺は愛とロマンのパスポートを両手でしっかりと受け取った。 今これを読んでいる君も受け取っている。

探検を指揮する隊長は武道全般に精通し、ど熱い魂を持った藤岡弘、氏。 視聴者の脳髄に直接燃料をブチ込んでくるナレーターはご存知、旧シリーズからのミスター探検隊、田中信夫氏。両名にとどまらず、キャスティングした人については、賛辞する言葉が浮かんで来ない程の神っぷりだ。 また、この番組に関わる制作会社、スタッフ、テレビ朝日、スポンサー等関係者の皆様には感謝の言葉もない。 ちなみに、個人的に、第一弾放送以来、カップ焼きそばは「ぺヤングソース焼きそば」しか食べていない。

初めて知った方はもちろん、俺と同じく、2002年12月25日にテレビの前で愛とロマンのパスポートを受け取り、探検隊と共に探検に旅立った素敵な野郎ども! 一緒に『ジュンマ編』を振り返ってみようじゃないか!


『ジュンマ編』放送より1年半以上経っているが、今更ながら『ジュンマ編』をテキスト化する事になった。 もともと探検隊応援サイトなのに、第1作目の『ジュンマ編』がないのは如何なものかと考えてはいた。 そこで、『鳥繭』1周年、何とか皆さんの応援により、俺のテンションが途切れる事なく続いている事を記念して今回UPする事になった。

『藤岡弘、探検シリーズ』も『川口浩探検シリーズ』と同様、科学情報番組的にも、漢のロマン的にも激しく興味深く仕上がっている。 なるべく軽くなるよう心がけたが、画像が多く、ページが重い事についてはどうか御容赦頂きたい。

さて、今回の探検の目的ははタイトルにもある通り、「アマゾン奥地」に「謎の猿人ジュンマ」を探す事である。 いわゆるUMAモノで、超文化人類学的テーマである。 以下、愛とロマンと感動に満ち溢れた1本の科学情報ドキュメンタリー番組を、管理人独自の判断で勝手ながら初見の人がテキスでも展開を追いやすいよう、分割。

以下、・隊長:(=藤岡弘、氏) ・田中氏:(=ナレーター田中信夫氏) ・他隊員:(=2人以上の隊員)
渡辺隊員:坂本隊員:岩崎隊員:ノジリオ: ・ウェリントン(=ガイド): 通訳: ・藤森隊員

-Opning-

田中氏:藤岡…弘、…

『巻き藁斬り演武』

田中氏:「武道の達人にして、世界を舞台に活躍する国際派俳優である…」

田中氏:「東京雑司が谷霊園…。10月某日、藤岡弘、は今尚語り継がれる一人の男の墓を訪ねた。その男の名は川口浩。生涯を探検に捧げ、世界中の秘境を駆け巡った男である。その活躍は全42回に渡り、『水曜スペシャル 川口浩探検シリーズ』として放送され、数々の話題を提供してきた」

田中氏:「しかし、川口浩は癌に侵され、50歳と言う若さでこの世を去った。その意志を継ごうと決意した藤岡弘、は自分の姿を在りし日の川口浩探検隊長に重ねていた…」

『川口浩探検シリーズ』(979〜85放送)

テーマ曲はもちろん『S.W.A.T』(→コチラのサイト参照)

田中氏:「地球には未だ解明されていない謎が残されている。川口浩探検隊は謎を求めて世界を駆け抜けた!灼熱の太陽が照りつける中、探検隊は幾度となく、人跡未踏のジャングルに分け入った!しかしそこは侵入するあらゆる者を拒絶する、様々な危険に満ちていた!牙をむく大蛇!恐ろしいのはそれだけではなかった!」

隊員:「ああああ!!!!!!!」

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

田中氏:探検隊を陥れる罠!ジャングルには文明に背を向けて生きる部族がいる。彼らの攻撃を受け、命の危険に晒される事もあった!」

田中氏:探検は常に死と隣り合わせにある!一歩野生の王国に踏み込めば、一瞬の油断も許されない。凶暴な毒蛇の洗礼を受けながらも、探検隊はひるむ事なく突き進んだ!咬まれればわずか15分で命を落とす猛毒キングコブラの恐怖も克服した」

田中氏:立ちはだかる壁は乗り越える為にある!求める真実が洞窟の闇に眠っている事もあった!その先に何があるのか!?闇は全てを包み隠していた!」

隊員:「お、おわ」
川口隊長:「何だ?どうした?」

(川口隊長の頭の上にボトボトと降ってくる蛇ッ!)
隊員:
「蛇、蛇、蛇ですよ!」
田中氏:「探検隊をパニックに陥れる無数の蛇の群れ!」

田中氏:ただならぬ事態がこの漆黒の闇の中で確実に進行していたッ!

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

川口隊長:「おい!何かいるぞ!」
田中氏:「そして遂に見た!この世のものとは思えぬ、謎の生物ッ!

川口隊長:奇妙な動物だなぁ…」
田中氏:「闇の中に浮かび上がったのは、未だ人の世に知られる事のない生き物の存在であった!」

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

田中氏:「決して諦めない!その強固な意思の前に、大自然は必ず真実を語った!

田中氏:「執念の追跡!未知との遭遇!予想だにしないハプニング!絶体絶命のピンチ!こうして探検隊はベールに包まれた地球の謎に光を当ててきた。それを伝え続けた川口浩の名は、今も人々の心に深く刻まれているッ!」

隊長:「(→墓前に手を合わせ、)川口さん…、私も世界中の未知なる物を求めて、探検する事が子供の頃からの夢でした。今、その夢を叶える時がやって来ました。アマゾンに住むという謎の生物『ジュンマ』の正体を突き止めに…、行って参ります…」


田中氏:「『ジュンマ』。それはアマゾン奥地でインディオ達の目撃例が後を絶たない、二足歩行の未確認生物であるッ!」

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

プシャップシャプシャプシャプシャプシャァッッッァァ!!!

田中氏:「最近、ブラジルで大きな話題をまいた新聞記事があった。アマゾン河流域で、人間とも猿ともつかぬ生物の目撃情報が相次いでいるというのである。我々はその真相を探るべくブラジルへと飛んだ。世界最大の熱帯雨林アマゾン。この緑の大地は今尚、神秘のベールに包まれている」

隊長:「重いねぇ〜」

田中氏:「密林で発見された巨大な棍棒。ジュンマ存在の証であった。棍棒の発見場所に案内された我々は木の幹に不気味な傷跡を確認。ジュンマは巨木の陰で何をしていたのか。村人の生々しい目撃証言。浮かび上がるジュンマの正体。しかし、まだ映像に捉えた者はいない。我々は未知なるジュンマの姿を追って、アマゾン奥地へ分け入った!」

田中氏:「この緑したたる密林では21世紀の今尚、新種の生物が発見され続けている。我々も様々な珍獣達に遭遇。まさに獣達の聖域であった。突然牙を剥く野生。隊員が大蛇に襲われた!生か死か!大自然の猛威が容赦なく我々に襲い掛かる」

田中氏:「危険はあらゆる所に満ち溢れていた。蛇、クモ、サソリ。毒動物の気配を察知できなければ、ジャングルでは生き抜けない。更に底なし沼が隊員を飲み込んだ。行く手を阻む絶壁。しかし我々は決して怯(ひる)む事なく、突き進んだ。インディオがジュンマを目撃したという未開の洞窟。そこに残されていたのは!ジュンマの痕跡か!」

田中氏:「網の目のように走るアマゾン河の支流。捜索は水際でも行われた!絶体絶命。そこは餓えたピラニアやワニが獲物を狙う魔の川に落ちた。奥地には文明を拒む危険な部族もいた。しかし、彼らの協力なしにジュンマは追跡できない。徐々に狭まってゆく『ジュンマ』捜索の包囲網。そして遂に!

渡辺隊員:「隊長ッ!」

田中氏:「重要な手がかりを発見した。大地をえぐる巨大な足跡。ジュンマはすぐ近くにいる。息を潜め、アマゾン奥地で生き抜いてきたジュンマ。一体、それはいかなる生物なのか。懸命の追跡が続いた。そして目の前に川が現れた。その時ッ!!」

隊長:「あれは何だ!?」

田中氏:「ついにジュンマを見たッ!!」

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

-↓-

記念すべき第1弾は隊長の真剣による巻き藁演武から始まる。 いきなり田中氏の低い声で、「藤岡…弘、…」。 そして、10本ほど並んだ巻き藁が次々に叩き斬られてゆく。 時間にしてわずか30秒ほどだが、隊長のキャラ立てとして、これほどカッコ良く、雄弁なPVもないだろう。 隊長がどのような人物なのか、初見の人にも伝わったはずだ。

隊長が探検に旅立つ前に、伝説の男川口前隊長の墓前を訪ねるのだが、その墓が衝撃的だ。 『川口一族』である。俺はそれ程『墓』に詳しくないので何とも言えないのだが、『○○一族』と横書きにされた墓は初めて見た。 で、隊長は静かに探検の決意を語り、手を合わせる。

何と言っても、川口浩探検シリーズの紹介♪Training Montage♪藤岡弘、探検シリーズOPの流れが素晴らしい。 川口浩の文字が藤岡弘、にクルリと変わるシーンなどは最高だ。 思わず脳汁が出る。 その後、プシャップシャプシャプシャプシャプシャァッッッァァ!!!と恐るべき効果音が入る。 視聴者の血液は一気に沸騰し、更に田中氏の怒涛のナレーションに突入する。

もう、何つーかね、本当に凄いよ…。

-Chapter1-

田中氏:「日本の反対側。南米ブラジルを流れるアマゾン河の河口からおよそ1500km上流にあるマナウス。マナウスは広大なアマゾンの地域開発を目的に、自由貿易港に指定された、アマゾンの玄関口である。エコツーリズムの世界的なブームによって、近年は観光の拠点としても注目を集めている。そのマナウスからは小型飛行機での移動となる」

(クレイトン・エアロ・タクシー空港)
藤森:
「ほんと、暑ぅ〜」

隊長:「いやぁ、南米の空だねぇ。最高だねぇ」

藤森:「ええ、どこまでも抜けていますけども。もう、立っているだけでも体力が消耗しそうなこの暑さなんですけど。ここマナウスからまず、どちらの方へ向かいますか」

隊長:「ジュンマ捜索の鍵を握る情報があるという。こっから東南へ200kmほどのところにあるノバオリンダという町にね、(→地図を見せながら、)ここがマナウス、ここから200km。ここノバオリンダ」
藤森:「でも、今回ね、ジュンマを捜索しに行くという事ですけども、隊長、自信の程はいかがですか?」

隊長:「ま、困難は覚悟してますよ。しかしね、目撃をしたという人は現実にいる訳ですから、チャンスはあると思うんですよ。まぁ、ベストを尽くして、必ず良い結果を出しますよ」

藤森:「はい」

坂本隊員:「隊長!準備できました!」

隊長:「おぅし!分かった!バモスッ!!」
(b´∀`)b <Vamos!!

藤森:「はい!それでは成功を祈っています!行ってらっしゃい」
隊長:「行ってきます」

テーマ曲はもちろん『S.W.A.T』(→コチラのサイト参照)

田中氏:「総勢12人の探検隊は、小型飛行機3機に分乗して、マナウスから200km離れたノバオリンダへと飛び立った。陸路の整備されていないアマゾン流域では交通手段として小型飛行機は欠かせない」

田中氏:小型飛行機の運転免許を持つ藤岡隊長が自ら操縦かんを握る。アンデスに源を発し、大西洋に注ぐアマゾン河。その長さは6300kmだが、支流まで入れた総延長距離は5万kmにも及ぶ。」

田中氏:「その流域は南米大陸のほぼ半分を占めているのである。まさに世界最大の熱帯雨林。そこには未だ手付かずの自然が残り、未発見の生物が数多く生息している。ジュンマのそんな未確認生物の一つである。しかし、近年テラプレータ地域に暮らすインディオ達の間で、ジュンマの目撃が相次いでいる!その目撃情報を絞り込んで行けば、我々もジュンマと遭遇する事は決して不可能ではない!」

(マナウスから1時間、小さな空港に到着。総重量1tを超える荷物を車3台へ詰め込み、ノバオリンダへ)
隊長:
「おぅい!詰め込みは完了したかい?」
他隊員:「うぉい!」

隊長:「うぉっし!行くぞ!」

田中氏:「空路から陸路へ。我々はジャングルを切り開いた道を町へと向かう。空港と町を結ぶ幹線道路でさえ、舗装されていないアマゾン流域。そこには現在確認されているだけで190、未確認のものも入れると、250の部族が暮らしている。その中でジュンマを目撃しているのは、車で走れるような道は一切ない、テラプレータと呼ばれる地区に住むトゥカンデーラ族の人々だと言う」

(トゥカンデーラ族に接触する為、まずノバオリンダにあるインディオ保護局(=FUNAI)へ)
(FUNAIはインディオの権利を守る団体で、インディオの情報もいち早く入ってくる)
田中氏:
「まずは(FUNAIの)ノバオリンダ支部長から、ジュンマの最新情報を聞き出す。どんな答えが帰ってくるのか」

(ノバオリンダ支部長ダニエロ・アドリアーノ氏)
隊長:「最近この辺りでジュンマを目撃したインディオが多いと聞いたんですが…」
田中氏:「彼が返した答えは、明らかに我々の期待していた以上のものであった。目撃証言だけではない、数枚の写真を取り出し、
ジュンマ存在の証をハッキリと示したのである」

隊長:「こ、これは…足跡…ですか?」

田中氏:「巨大な足跡…。更に、かなり使い込んでいると見られる棍棒。トゥカンデーラ族の一人が、足跡の近くで拾ったのだと言う…」

隊長:「これ、大きいですねぇ…。これは…。(→棍棒を渡され、)はほぁあ…。これはまた…。うわぁ…重いねぇ…」

隊長:これ、優に20kg近くあるよ、これ。しかし、重いよなぁ…」

田中氏:「このような棍棒を使う部族は、この地域にはいない。しかも、インディオは身長1m50cmから60cm体重50kgと比較的小柄な為、とても扱えるようなものではなく、ジュンマの物としか考えられないと言う」

隊長:「我々はぜひ、ジュンマの正体を突き止めてみたいんですが、その捜索に是非、協力をお願いしたいんですが」

田中氏:「支部長は我々の申し出を快く受け入れてくれた。そしてテラプレータ地区と、トゥカンデーラ族の事を熟知している人物を紹介してくれた」

田中氏:「その男の名前はウェリントン、彼がガイドとしてジュンマ捜索に同行してくれる事になった」

『藤森隊員レポート/ナレーター・平野義和氏(以下、平野氏:

(マナウス中央市場)
アマゾン河には2000種類以上の魚が生息している。

藤森隊員:「(→市場に並んだシルバーアロワナ見て、)これねぇ、よく熱帯魚のショップとかで見かける観賞用だったりすると思うんですけども、食べちゃうんですか!」

平野氏:「アマゾンの魚は淡白ではなく、脂が乗っていて意外と美味しい」
藤森隊員:「そんな事を市場のおじさんに聞いていたら、お腹が空いてきました。そこで私が向かったのはアマゾンの川面に浮かぶ水上レストラン」

藤森隊員:「ボンジーアー!(=挨拶の言葉?)さ、どんな物を食べさせてくれるのか楽しみですね」
店主:「まずは前菜からどうぞ」

藤森隊員:「はい。何かの身みたいな感じですよねぇ…。いただきまぁす。あ、スプーンでもとれるかな?」

平野氏:「この食材、一体何なのか…?」
藤森隊員:「わ、凄い、パリパリしてる!香ばしいですねぇ!何だろう…、凄い…。(→そこへ店主が食材を持ってきて、)え?、実際のモノ?」
店主:「これですよ!」
藤森隊員:「うぎゃぁああああ!びっくりしたぁ!うそぉおお!うそぉおお!いやぁああ!いやぁ!」
(サウーバというアリ料理 頭と尻を取って、胴体の部分だけを炒めて食べる)

(長さ1m程のボアの皮をはぎ、そのまま炊き込んだ料理 味付けはトマト、ガーリック、オリーブオイル、香草)

藤森隊員:「何、鍋の…、何…、これ…、グルグルグルグル、ご飯の上にトグロが…」

藤森隊員:「(→ボア炊き込みご飯を食べて、眉間にシワを寄せながら、)何か…、何だろう、イカを柔らか〜くした感じの食感で…、何かこう…、魚の皮みたいな、ゴムっぽぉ〜い感じが…あるけど…」

藤森隊員:「蛇は噛み切れない程固くて、ちょっと頂けませんでした。そしてメインディッシュはこれ、亀です。私へのサービスの為、わざわざ目の前で調理してくれたのですが…、私は見ていられませんでした」

(カメの親子煮 カメの肉と卵をコトコト煮込んだ料理)

藤森隊員:「はい、それでは頂きます。はははは。ゼラチン質が…。(→フォークを置き、手づかみで、)この辺かな?うわぁ、凄い、ゼラチン質!脂がすっごいある感じ!」

店主:「どうだ!旨いだろ!うちの一番のお勧めさ!」
藤森隊員:「ところで、お父さん、お父さんはジュンマの話を聞いた事はありますか?」

店主:「あのジャングルにいるデッかいヤツだろ?そういえば、ジュンマもカメが大好物だって聞いた事があるよ」


(ノバオリンダで探索船『ディスカバリー号』をチャーター)
田中氏:
「そしてジュンマ捜索の基地となるのが
ディスカバリー号。これから一ヶ月はこの船を砦に、文明を拒絶する暗黒の魔境、アマゾン奥地での生活となる。出港後まもなくミーティング開始」

隊長:「ところで、そのジュンマの棒が見つかった村というのはどの辺りなんですか?」
ウェリントン:「この先にある
ジャキーラという小さな村です。(→地図を指して、)ここです」
隊長:「じゃ、とにかくこの村に行けば、何かが掴める訳だ」

田中氏:「目指すはジュンマが使用したと思われる巨大な棍棒が発見された村。その村まで夜を徹してアマゾンをひた走る。到着予定は明朝。まさに嵐の前のひと時の静けさであった…」

隊長:「(→イルカを見て、)間違いなくそうだな…」

『隊長独白』

我々の出発を見送ってくれたのはアマゾンカワイルカ。
別名ピンクイルカ。
めったに出会うことの出来ない貴重な生物に出会えた。
幸先のよいスタートだ。
ジュンマの正体も必ずやこの目で確かめる。

アマゾンの夕陽に誓った…。


『隊長日記』

作戦の舵取りと隊員の安全を守るのが、隊長である私の役目。
しかし、探検隊最大の敵は密林ではなく、自分達の中にある。

それは気の緩み。

ジャングルでは一瞬の気の緩みが命取りになる。
それを乗り越えるのは勇気。そして団結力。
密林はまさに戦場!一人では一日たりとも生きては行けない。
これから先、何が起こっても不思議ではない、緑の魔境に足を踏み入れる。

星空の下、安心して夢を見る事が出来るのは、
今日が最後になるかもしれない…。

田中氏:「いよいよ、魔境のアマゾンに踏み込むッ!」

-↓-

探検隊はまず、アマゾン探索の基点、マナウスに行く。 そこからノバオリンダに向かおう、という訳だ。 ノバオリンダには、ジュンマが使っていたモノと思われる、「20kgの棍棒」がある。 その「20kgの棍棒」が発見された場所がテラプレータ地区。 で、そこに住んでいる人たちがトゥカンデーラ族だ。 そこで今回の探検のガイドはテラプレータ地区とトゥカンデーラ族に詳しいウェリントンを紹介してもらう。

藤森隊員レポートは「アマゾンに住む人はどんな食べ物を食べてるの?」という視点から、様々な食べ物を紹介。 恐らく、亀はともかく、アリ、蛇を食べたのは初めてだと思われる。

隊長日記は相変わらず素晴らしい。 探検最初の隊長日記は「食べ物を食べている場面」という決まりは『ジュンマ編』で作られたようだ。 ここでは、カレーらしきモノを食べていた。 ちなみに、『隊長日記』の時、岩崎隊員が頭をバリカンで刈られているシーンが映ってるのだが、この時の食事のご飯を炊きすぎてしまったかららしい。(←違ってたらすまん)

翌朝、ジャキーラ村に到着、探検隊は観光地ではないアマゾンに足を踏み入れる。

-Chapter2-

(翌朝、ジャキーラ村に到着)
田中氏:
「船の前方に目指すジャキーラ村が姿を現した」
隊長:「いよいよ到着だな」
他隊員:「はい」「とうとう来ましたね」

隊長:「さぁ、これからいよいよ始まるぞ!身を引き締めてな。何が起こるか分かんない
他隊員:「はい」

隊長:「よぉうし!それじゃ、行くぞ!良いなッ!」

田中氏:「ジュンマは…村周辺に拡がるジャングルの中に息を潜めているのか…?隊員たちは未だ見ぬジュンマの姿を頭に様々に想像しながら、胸を躍らせた」
田中氏:「その存在をこの目に捉えるためにここまで来た。いよいよジュンマ捜索の第一歩を踏み出す。上陸した隊員達は緊張で身を固くしていた。初めて接触するアマゾン奥地の部族。我々に対してどう反応を見せるか全く読めない。果たしてジュンマ捜索という探検隊の目的を受け入れてくれるのか」

(上陸し、村人に自己紹介)
隊長:
「日本から来た探検隊の藤岡です」

田中氏:「探検隊はたちまち村人達の好奇の目に包まれた。この村人達の協力がなければ、ジュンマ捜索の夢は打ち砕かれる」

隊長:「ジュンマの棍棒がこの村の近くで見つかったと聞いたんですがねぇ。それは一体ドコなんですか?」
村人:「釣りをしてる時、雨が降ってきたんで、大きな木の下で雨宿りをしていたんだ。その時、見つけたんだ。(→指差しながら、)向こう岸のあそこだよ」

田中氏:「対岸で村人が発見したのは、重さ20kgもある巨大な棍棒。ジュンマはその重い棍棒を自在に操っていたのか。発見したその場所には、他にも何か手がかりが残っているかもしれない。ジュンマの事をより多く知る事。それが発見につながるのだ」

田中氏:「だがそこは侵入を拒むかのようにジャングルが立ちはだかっていた。生い茂る樹木の間を縫うようにしながら、奥へと突き進む」

田中氏:「そこには巨木がそそり立っていた。村人がこの巨木の陰で、突然の雨を避けようとした時であった。根本に見た事もない異様な物が横たわっていた。それが得体の知れない巨大な棍棒であったという」

(村人が巨木の下の方を指差す)
隊長:
「ああ、ここに、傷があるねぇ…」
田中氏:「硬い木の幹を深く抉り取った奇怪な傷。猿人ジュンマがつけた傷なのか。20kgもの棍棒、巨木を抉り取った傷、ジュンマは
想像を絶する怪力の持ち主と考えられる。この巨木をどのように利用していたのか…」

隊長:「ここで一休みする事が出来るね。(→実際にやって見せながら、)こうやって…、ねぇ。これで休む事が出来るよ」

(納得し頷く村人と隊員たち)

田中氏:「ジュンマはこの幹を寝ぐらにしていたのか。とすれば極めて原始的な生活をしていたと想像される。文明の届かぬ未知なるアマゾン。そこで目撃された猿人ジュンマとは…」

隊長:「あの、最後にジュンマを見たのはいつ頃ですか?」
田中氏:「棍棒を発見した村人は指を折り数えながら記憶を呼び起こす…」

隊長:「おお、一週間前か…。え、ッあ?半年前ッ!?」

村人:「それ以来、村の誰も見ていないんだ…。きっとどこかへ逝ってしまったんだろう。転々としていると聞いた事があるよ」
隊長:「そうか…、じゃ、もっと奥へ入っていったって事だな。(何度も頷きながら、)なるほどね…」

田中氏:「ジュンマはジャングルの奥に姿を消したという。新たな問題が生じた。どう探せば良いのか…」

田中氏:「船に戻った探検隊は同行しているインディオ保護局のウェリントンに意見を求める」

隊長:「これから我々はどうやって捜索したら良いか…」
ウェリントン:「この奥にトゥカンデーラ族の中心的な村がある。そこに行けば何か手掛かりが掴めるかもしれないな」
隊長:「奥地に入れば、いる可能性がある…と」

田中氏:「魔境と恐れられ、未だ知られざる多くの謎に満ちたアマゾン。ジュンマの伝説はこのアマゾンから生まれた。野人か猿人か!?それとも全く未知なる生き物なのか!?

田中氏:「その正体を知るために、探検隊はアマゾンに挑戦するッ!」

『藤森隊員レポート』

(アマゾンの生物研究家ゴルドー・バルキマール氏)
インディオ達と交流があり、過去、
新種のサルを4種も発見した実績がある。
(リスザルと戯れる藤森隊員)
ブラジルでは野生のサルを飼う事は禁じられていて、インディオだけが例外で飼える。バルキマール氏と珍しいサルを飼っているインディオの末裔が住む集落を訪ねる事に。
(村びとの肩に乗ったオマキザルにバナナを手渡す藤森隊員)

藤森隊員:
「大好物なのかなぁ?お、上手い。上手いねぇ。綺麗に皮をむいてる」バルキマール氏がいつもサルの情報を貰っている家族の家へ。

(タマリンの一種で、手足の先が「黄色い」アカテタマリン

藤森隊員:「可愛い〜!可愛いねぇ〜!」
更に奥にマーモセット(タマリン)の仲間を飼ってる家へ。森の中を探索するバルキマール氏、雨が降っていて条件は悪いものの、かすかな音を手掛かりにキノボリヤマアラシの捕獲に成功。
バルキマール氏:「可哀想ですから、自然の中に返してあげましょうね」

藤森隊員:「未確認の生物が今尚眠る野生の王国アマゾン。ジュンマもそのような森の住人の一人なのかも知れない、とバルキマール氏は言っていました」


田中氏:「最初の村ジャキールでは棍棒以上の情報は入手できなかった。探検隊が次に向かったのは、更に奥地のトゥカンデーラ族最大の村。そして出発から5時間」

隊長:「(→睨みつけるように、)あれが村か…」

(エンゴス村)
田中氏:
「エンゴス、その村が河畔に姿を見せた。新たな期待が胸を膨らませる。エンゴス村はジャングルに点在するトゥカンデーラ族の村の中でも最も強い影響力を持っており、部族社会の中心的な存在となっている。外部とは積極的な交流を持とうとしない彼らは、突然現れた探検隊を受け入れてくれるのだろうか。」

(上陸)
田中氏:「かつてトゥカンデーラ族はこの辺りのインディオの中で最大の勢力を誇っていたが、
1940年代の白人との抗争で分断され、一部は奥地へ逃れて安住の地とし、また一部は白人の文化を受け入れて、共存する道を選んだ。だが、その彼らも部族の誇りと伝統を捨ててはいない」

(村人と挨拶をするウェリントンと隊長)

田中氏:「インディオ保護官のウェリントンのこの奥地の村を訪ねるのは4年ぶり。彼が同行していた事で、村人達も探検隊への警戒心を解いてくれた。そして、ここでも…。隊員達を迎えたのは村人の好奇の目。さっそく村長にジュンマの事を聞いてみる。より確かな情報が欲しい」

隊長:「ここでジュンマを見た事はありますか?」
村長:「あいにく、最近見た者はいません。けれども明日この村で開かれる儀式のため、森に入っている狩人たちが皆帰ってきます。彼らならジュンマを見ている可能性があります。ここに一晩泊まって、皆が戻るのを待ってみたらどうです?」

隊長:「…じゃぁ、ここで一晩泊めてもらおうか」
他隊員:「はい」

田中氏:「狩人たちが森から帰ってくるのを待って、村で宿泊。暮らしぶりを見せてもらった。彼らの主食は森で採集した芋をすって、乾燥させたもの。豊富に含まれているでん粉が、貴重なカロリー源となる。まさにジャングルの恵みであった。インディオ達はアマゾンで生きる中で、こうして自然の恵みを受け取る知恵を身に付けたのである。このでん粉を火で炒ると、粒状になり、日持ちのする保存食となる。狩りの途中でも水を加えるだけで簡単に食べる事の出来る携帯食となる」

隊長:「うっわぁ〜、これタピオカ!」

田中氏:「村人が食べてみろ、と言う。初めて口にするアマゾンの芋から作るインディオの食料。味は…?食感は…?隊員達の興味をそそる」
隊長:「うん…、とうもろこしの固いヤツみたいだね」

坂本隊員:「ポップコーンに似てますね」
隊長:「ねぇ」

田中氏:「噛むと香ばしさが口の中に広がる」

探検隊ファンなら周知だと思われるが、探検隊の人達は隊長を始め、香ばしい食物が好物だ。

田中氏:「子供達は魚獲りに熱中していた。インディオはこうして幼い頃から自然と調和しながら生きる術を学ぶ。自然こそが最高の教師なのである。少年が捕まえたのは、名も知らぬ小魚だった。この小魚をどうするのだ…?」

隊長:「(→尻尾が赤く、二股に分かれた小魚を手に取り、)あぁ、これは良いなぁ。ほら。見てくれ、この可愛い、綺麗な魚だねぇ。何とこの尻尾の美しい事!」
渡辺隊員:
おもしろいですねぇ
隊長:「うん」

田中氏:「そして、捕まえたこの小魚を餌にして、釣りを始めた。大物を狙うと言う。これもアマゾンから学んだ知恵なのだ」

田中氏:「一夜明けると、村の集会所で成人式の準備が始まった。まず、森で採集してきた薬草を水に溶かす。そして次は…これには隊員達も度肝を抜かれた。何と、生きたアリを加えたのである。アマゾンのインディオ達が猛獣より、毒蛇よりも恐れるという、ブラジルハリアリであった。水に溶かされている薬草の成分によって、恐ろしいハリアリ達もたちまち仮死状態となって、動かなくなる」

田中氏:「だが、そのアゴと尻は、恐ろしい凶器なのだ。噛まれると全身に激痛が走る強力なアゴ。それ以上に恐ろしいのが、腹部の毒針。体長が2cm以上もあり、このハリアリの大群に襲われたら、助かる術はない

田中氏:村長自らが、このアリを一匹、また一匹と籠の網目に詰め始めた。この籠を一体何に使うのか。ただ、黙々と毒アリを籠に挟んでゆく。その表情は厳粛でさえあった。アリは頭を籠の外側に、毒針のある腹部を内側に向けて詰める。このアリが仮死状態から覚めて、動き出した

田中氏:「この日、成人の儀式を受けるのはこの若者。何故か表情が固い。そしてその時が来た!隊員達は思わず息を飲んだ。若者の両手に無数の毒針を詰めた籠を被せたのである!恐怖と苦痛に耐え抜く。これがエンゴス村に残る成人の儀式なのだ」

田中氏:「驚いた事に毒針の籠を手に被せたまま儀式が進んでゆく。アマゾンという厳しい大自然の中で生きているインディオの男に要求されるのは、いかなる苦難をも乗り越えてゆく強さ。その強さが村を守り、家族を守るのである。両手に毒針の籠をつけた若者はうめき声一つ上げなかった」

田中氏:「そして、儀式の為に狩から戻ってきた村の青年から、耳寄りな情報を得る事が出来た」
村人:「(→何故か半笑いで、)3ヶ月ほど前、アマゾン支流の
アバカシ川に漁に行った時、ジュンマとしか思えない大きな影を見ましたよ」

隊長:「ウェリントンさん、是非我々はその場所に行ってみたいのですが」
ウェリントン:
アバカシ川が流れるテラプレータという地域に別のトゥカンデーラ族が住んでいるので、まずはそこを訪ねましょう」
隊長:「じゃ、よろしく!」

田中氏:「そして探検隊の新たな挑戦が始まった。二手に分かれて、更なる奥地のトゥカンデーラ地域を目指す。母船は水路を、本体は陸路を進む、二面作戦。集めた情報から周辺地域にジュンマがいる可能性が高いと判断された。陸路の途中で存在の手掛かりを見つけたい」
隊長:「うし、出発しよう!」
他隊員:「はい!」
隊長:「よし!」

田中氏:「いよいよ謎の猿人ジュンマ捜索の正念場となる!探検隊を飲み込んだジャングルが、魔性を剥きだしにして襲い掛かる。呼吸さえままならない蒸し暑さ。装備の重さが肩に食い込む!」

田中氏:まさに、この世の地獄であった!

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

-↓-

村人に「20kgの棍棒」を拾った場所を案内してもらう。 そこで隊長は木の窪みでジュンマが休んでいたのではないか、と目からウロコの考えを披露。 何者かを追跡する場合、目撃情報は新しければ新しい程良い。 つまり、村人が遭遇したのが6ヶ月前というのは、かなり厳しい数字だと言わざるを得ない。 ジュンマは飛行機に乗って高飛びはしないだろうが、6ヶ月もあれば、定住しない生物の場合、かなりの距離を移動していると考えられるからだ。

藤森隊員レポートは「ジュンマは猿?だとしたらアマゾンにはどんな猿がいるの?」という視点から、アマゾンに住む様々な猿を紹介。

ジャキーラ村からエンゴス村へ移動。 そこの生活を見せてもらう事になり、芋(キャッサバ)のでん粉を炒ったモノを食べさせてもらう。 香ばしくて美味しそうだ。 その後、ブラジルハリアリという凶悪なアリを使った成人式を見る。 成人式は基本的に大人になる為の通過儀礼なので、大抵厳しいハードルが用意されている。 どこの国の大人でも、子供に対しては「大人の世界は厳しいんだよ」と言いたいものだ。 厳しいとはいえ、世代間断絶のない、幸福な伝統と言える。 酔って大人に絡む成人式は日本ぐらいだろう。

村人から『アバカシ川』という重要なキーワードを聞き、さっそくそこへ向かう探検隊一行。 しかし、アマゾンのジャングルは想像以上の地獄であった。

-Chapter3-

田中氏:「我々はジュンマ捜索の手掛かりを求めて、更にジャングルの奥地へと向かう事になった。目的地はトゥカンデーラ族が暮らす小さな集落。もちろん、獣道すらない。ここから先は人間の侵入を頑なに拒み続ける魔界なのだ。この辺りでもジュンマの目撃情報は後を絶たない。移動している最中にも、ジュンマの中に出会わないとは限らないのだ。目撃例のほとんどは、こうしたジャングルに入った狩人の証言である。わずかな異変、わずかな物音も見逃す事は出来ない。細心の注意を払いながら、道なき道を突き進む。ここにはいかなる危険が待ち受けているのか、全く分からない」

田中氏:「と、先頭を行くウェリントンが歩くスピードを落とし、用心深く姿勢を低くするように我々に指示した。その先のブッシュの中に、何かがいる!ジュンマなのか?緊張した空気が限界まで張り詰めた、その時だった!ブッシュの中にうごめく獣。我々は眼を凝らした!」

田中氏:正体はバク!

田中氏:「息を飲んだ!うっかり脅かせば、怒って攻撃を仕掛けてくる事もある。ここはとにかく刺激しない事が一番だ。バクの体当たりを食らったら、相当なダメージを受ける。しかし、心配をよそに、バクはブッシュの中に姿を消してしまった」

田中氏:「ジャングルは見通しが悪い。いつどこでどんな動物と出くわすか分からない。その時無用な戦いによって傷を負えば、そこから熱帯特有の細菌が入り、高熱を出す事もある。こんなジャングルの奥で高熱を出す事は、すなわち死を意味する。ここでは人間の存在が絶対的ではない。と、その時!」

(先を行く隊長を弾き飛ばす渡辺隊員)
渡辺隊員:
「隊長!!!!」

隊長:「落ち着けッ!!」

田中氏:「我々の存在を全く無視するかのように威風堂々たる巨体を晒していたのは、南米を代表する蛇、ボア。ゆうに4mは超えているだろうか。しかし、これでも小さい方だ。ボアは最大で10m近くにまで巨大化する。毒はないが、その締め上げる力は凄まじい。時として鹿さえも襲う事があると言う。」

隊長:「うわぁ、この木にこの色じゃ、分かんねぇな…」

田中氏:「もしもボアに巻かれ、その恐るべき力の餌食となったら、人間の肋骨など木っ端微塵に砕かれ、あっと言う間に絞め殺される。ジャングルは至る所に危険が潜んでいる!」」

『藤森隊員レポート』

(南米最大の湿原、パンタナール大湿原(日本の本州と同じ広さ!)に向かう藤森隊員)
ヘビウ、クロコンドル、アオサギ、カピバラ、オオカワウソ(←めちゃ可愛い)、(川辺にズラリと並んでる、)メガネカイマン等

現地案内人:「ここには黄金のウロコをまとった、ドラドという怪魚がいるんだ」
(ムスンというドジョウの一種を餌にして釣りを始める藤森隊員)
→数分後、トゥクナレ(バスの一種)がヒット。

藤森隊員:「あ!キタ!キタ!キタ!ああ!キタ!ああ!あ!大きい!」
→大きなピラニアがヒット。
(小魚を使ったピラニアのアゴの強さを実験)
藤森隊員:
「お!うわ!おそろしい!骨も噛み切っちゃう!」
→マンドベ(ナマズの一種)、タライラ(→鯉の一種?)がヒット。

藤森隊員:「まるで子供のように釣りに夢中になりながら、あっと言う間に数時間が過ぎてゆきました。魚の宝庫と呼ばれる場所でも、なかなか釣れない伝説の怪魚。別の魚が釣れるたびに、ドラドを釣りたいと言う思いがどんどん強くなっていきました。まだ見た事のないモノを探す想い、それは探検隊もきっと同じなのだと、この時少し分かったような気がしました」

平野氏:「と、その時だった!」

現地案内人:「ドラ〜ド」
藤森隊員:「うそ、ドラド?ホント?」
平野氏:「ロッドを震わせる
これまでとは全く違うヒキ!

藤森隊員:「釣れた〜!釣れた〜!きゃ!すご〜い!大暴れよ!うわ、綺麗なゴールド!」

藤森隊員:「かつては南米に広く分布していたドラドも、今ではこのパンタナール以外ではほとんど目にする事もなくなったと言います。でも、その伝説の怪魚を手にする事が出来たのです。奇跡は起きた。そして探検隊にもきっと起こるはずだと、私は信じています」


田中氏:「我々がジャングルに足を踏み入れてから、既に2日目を迎えていた。しかし、目指すトゥカンデーラ部族の集落は全く見えてこない。道を間違えたのだろうか…。ジャングルの中では方向感覚を失う。気が付けば、同じ所をグルグルと何度も歩き続けて遭難する事もある。しかも、高温多湿。蒸し風呂のようなジャングルの中を歩く事は想像以上に体力を消耗する」

隊長:「あれは…、何ていう動物…?」
田中氏:「ウェリントンが何かを見つけた!よく見ると、木に擬態した生物、アマゾンの
珍獣ナマケモノだ。2頭いる。ツガイなのか。ナマケモノは一日20時間も眠る。その為、四六時中木にぶら下がっていられるよう、緩慢な動きからは想像も出来ないほど腕力が強い。藤岡隊長が手にとって確かめる」

隊長:「はははっは。いやぁ〜、可愛い顔してんねぇ〜。凄いねぇ〜。しかし、これまた凄い爪だねぇ〜」

田中氏:「3本の爪は身体を支えられるよう、極めて鋭い。ナマケモノは一生を一つの木で過ごすと言われるほど、昼間はじっとしてほとんど動かない。だが、動かない事で背中にコケまで生え、天敵であるジャガーなどの動物の目をくらまし、生き残ってきた。そのおどけたような表情は、疲れた隊員達の気持ちを癒すのには十分だった。だが、いつまでもこうしてはいられない。我々はナマケモノに別れを告げ、今回の目的であるジュンマ捜索の手掛かりを求めて歩き出した。太陽の光は木の枝でさえぎられ、ますます暗くなる」

田中氏:「そしてしばらく歩いた時だった!それはウェリントンでさえ、目にした事のない奇怪な昆虫であった」

田中氏:「この世のものとは思えない美しくも不気味な姿。目はルビーのように赤く、バッタの頭に、セミの脚、そして羽毛のような尻尾。それはアマゾンの自然が常識では計り知れない謎に満ちている事を証明する昆虫であった。実際アマゾンでは未だ知られざる新種の生物が数多く発見されている」

田中氏:「必ずやこの奥には神秘的な出会いが待っている。ジュンマ発見の希望は確信に変わりつつあった。だが、鬱蒼としたジャングルは昼尚暗く視界を遮る。これ以上足を踏み入れるな、と警告しているかのように感じられる。それでも我々は未知なる大地は勇気を持って突き進んだ!」

田中氏:「とその時ッ!」

隊長:「(→ウェリントンの肩を掴み、小声で)ウェリントン…ッ!」

田中氏:「ブッシュの中に何かが潜んでいる!特徴的なマダラ模様…。間違いない!それはアマゾンの生態系の頂点に君臨する、密林の王者、ジャガー。ジャガーがこうしたブッシュや木の上に身を潜め、待ち伏せして獲物に襲い掛かる。下手に動けば攻撃とみなされ、その強力な爪と牙で、八つ裂きにされる!

(恐ろしく鋭い目でジャガーを見つめる隊長)

田中氏:「とその時、ジャガーは我々の気配を察知して動き始めた。万が一に備えてウェリントンが銃口を向ける。アマゾンの暑い空気が、一瞬にして凍りつく。重苦しい時間が流れる。相手は凶暴な野生をむき出しにする肉食獣、いつ向かってくるか分からない」

田中氏:「我々はジャガーを刺激しないよう、真っ直ぐに向かう予定だったルートを迂回し、進む事よ余儀なくされた。無用な争いは避ける。ジャングルでは人間社会のルールなど通用しない。弱い者は強い者に食われるという、弱肉強食の掟だけである。謎の猿人ジュンマも肉食獣の影に怯えながら、このジャングルのどこかで息を潜めているのか。更に我々はジュンマとの遭遇を目指して、道なき道を突き進んだ。ジャングルに分け入り、2日目の夕方を迎えた頃、ようやく開けた場所に出た。そこは昼尚暗いジャングルの中を歩き続けてきた我々にとって、オアシスのように感じられた」

隊長:「(→天を仰ぎ、)ああ…、ようし、今日はココでキャンプを張ろう!」
他隊員:「うい」

田中氏:「重い荷物を降ろすと、全身を激しい疲労が襲った。しかしグズグズしているヒマはない。隊員達はすぐさまキャンプの準備を始めた。一刻も早く疲れた身体を休めたい、想いは誰もが同じであった。藤岡隊長もそれは重々分かっていた…」

隊長:「(→時計を気にしながら、)手の空いた者は薪木を拾ってきてくれ」
他隊員:「うい」

隊長:「日が暮れるのは速いぞ、おい!急げよッ!

他隊員:「はい」

田中氏:「夕闇がすぐそこまで迫っている…。全員が口を閉ざしたまま準備を続けた。それは疲れきっているからではない。誰もがジャングルの恐ろしさを、言葉ではなく、身体で感じ始めていたからだ」

田中氏:「その時だったッ!」

岩崎隊員:「うぅあああああ!!!!!」

田中氏:「沈黙を切り裂く隊員の悲鳴!一体何が起こったのか!何と隊員が巨大な蛇に襲われた!毒蛇ではないが、絞め殺される寸前!全員が総出で蛇を剥がしにかかる。だが、ものすごい力で抵抗する。突然の出来事に騒然としながらも、やっとの事で引き剥がす!」

隊長:「ちょっと待て!」

田中氏:「強力な牙が隊員の腕にガッチリと食い込んでいる。我々は驚愕しながらも、隊員を救おうと、必死で蛇の口をこじ開けた。何たるおぞましい光景!蛇の恐怖をまざまざと見せ付けられ、全員、血の気が引いた!」

隊長:「(→隊員を抱き起こし、)大丈夫か!?」

田中氏:「幸いにも怪我は大した事はなく、大事には至らなかった。しかし、こんな事態を招いたのは、隊員に油断があったから。隊長はやり場のない怒りをあらわにした!」

『隊長独白』

(ジャングルのブッシュをナタで叩き斬る隊長)
隊員達一人ひとりの気が緩んでいる。
そして何より、自分自身の心に油断がある。
もう一度渾身の力を込めて気合を入れなおさなくては…。
命を落とす事になりかねない。

「ふぅ〜〜〜」

隊長:ジャングルは一寸先が闇。ここは本当の生命力が試される場所なんだ…」

隊長:「自分で自分の身を守る自衛本能がないと生きていかれない…。
まさしく
『危機センサー』を働かせて緊張していないと、自滅だ…
各自意識して、自分で自分の身を守ってくれ…」

他隊員:「はい」
隊長:「心してやってくれ」
他隊員:「はい!」

田中氏:「その時、隊長の目が光った!」

隊長:「渡辺ッ!肩ッ!!」

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

田中氏:「タランチュラだ!」

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

-↓-

藤森隊員レポートは「アマゾンにはどんな生き物がいるの?」という視点から、いろんな野生動物を紹介。 その中で、身体が黄金色に輝いているという伝説の怪魚ドラドという魚を釣り上げる。

ナマケモノや奇妙な昆虫など、アマゾン特有の動物に出会う探検隊であったが、最も出会いたくない野生動物に出会ってしまった。 『ジャガー』だ。 出会う時のシチュエーションが『バク』の時と酷似している。 しかし、これは大自然の仕掛けた罠だ。 先ほどの『バク』が伏線になっていて、それほど緊張しないでいたところに、突然、ジャングルの頂点『ジャガー』。 恐るべきはアマゾンのジャングル。 ちょっと油断すれば、人間を罠に陥れようとする。

現実に探検隊にも襲ってきた。 坂本隊員が大蛇の餌食になったのだ。 絞め殺される寸前で坂本隊員は救出された。 しかし、探検隊の責任を一身に背負っている隊長は、坂本隊員だけではなく、自分にも油断があった事を認める。 『危機センサー』という言葉を使い、隊員に気を引き締めるよう伝える…。 がその直後、渡辺隊員がタランチュラに襲われる。 アントニオ猪木氏いわく、「ピンチってのは1つの事じゃないんだよ。ダマになってやって来るんだ」と言っていたが、まさに危機が探検隊へダマになって襲ってきた!

もはや探検隊は必死か!

-Chapter4-

隊長:「渡辺ッ!肩ッ!!」

田中氏:「何と、タランチュラが張り付いていた!迷いは禁物だ!一気に払い落とす!」
(タランチュラを細長い棒で払い落とす渡辺隊員)

田中氏:「タランチュラに噛まれると、激痛が走り、傷口から病原菌が入り込めば、死に至る事もある!隊員は身の毛もよだつ思いで見つめた…。闇にまぎれて、地面から這い上がってくるタランチュラ。それは音もなく忍び寄る熱帯の恐怖!我々は改めてここが危険なジャングルである事を思い知らされた!」

(夜、稲光が走り、雷がとどろく…)

田中氏:「あくる朝、全ての災いを振り払うかのように突き抜ける青空。出発の準備を整えていた…」
隊員:「ああぉあ!!」

田中氏:「一体何が起こったというのか…。隊長がゆっくりと近づく」
隊長:「(→両手ではやる隊員を制止し、)待て、気をつけろ」

田中氏:「投げ出したテントの袋。その中に入っていたのは…」

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

隊長:「サソリだ!ほら!」

田中氏:「何たる事だ。もしも尻尾の毒針にやられたら、毒が全身に回って、高熱に襲われひとたまりもなかった。袋をしまい忘れて、外に置いたままにしておけば、それはたちまち光りを嫌うサソリにとって格好の隠れ場所になってしまう。ジャングルでは一瞬の隙が命取りになるのだ」

『藤森隊員レポート』

(毒動物の研究では世界一を誇る、ブタンタン毒動物研究所を訪れる藤森隊員)
南米に生息するありとあらゆる毒動物のサンプルを保有。
ゴールデンスコーピオンの毒を見せてもらう。→尻尾の先から白い毒液が。
ブラジルドクシボグモの毒を見せてもらう。→口から猛毒の毒液が。

ハララクス(尻尾を鳴らす毒蛇)、ブラジルサンゴヘビ、ブラジルで最も被害を出している蛇、ジャララカ
ジャララカを飼育している箱にマウスを投げ入れる研究員。噛み付いた瞬間に毒を注入、マウスは痙攣し、昇天。動けなくなったマウスを丸呑み。
ジャララカの牙から出る毒液を見せてもらう事に。ジャララカ一匹の毒でマウス50匹を殺せるらしい。(以外と毒性弱い?)
ここで作られた血清を探検隊も携行している。


田中氏:「ジュンマ捜索を続ける我々は、ジャングルの懐深く入り込んでいた。文明社会と隔絶した、まるで
人類創世期を思わせるような光景が果てしなく続く。それは謎の猿人ジュンマにとって、最も住みやすい環境と言える。今、こうしている間にも、ブッシュの陰からジュンマがあの巨大な棍棒で襲ってくるかもしれない。注意深く目を光らせる。ウェリントンが何かを見つけて立ち止まった!」

ウェリントン:「ここに何者かの大きな足跡がある。しかも、まだ新しい…」
隊長:「ジュンマではないですか?」
ウェリントン:「はっきりとは言えないが、その可能性は十分にある」

隊長:「(→地面に手を当てながら、)はぁ…、大きいなぁ…。よぅし、ここからはちょっと、少し散らばって、分散して進んでいこう」
他隊員:「はい!」
隊長:「慎重にな!」
他隊員:「はい!」

田中氏:「足跡はまだ新しい。ジュンマはすぐ近くにいるかもしれない。我々はすぐに行動を開始した。密林の奥から突如ジュンマが姿を現すかもしれない。しかし、あの足跡がジュンマ以外の未だ未確認の大型動物の可能性もある。我々は込み上げる興奮を抑えながら、全力で捜索にあたった!」

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

田中氏:「しかし、必死の捜索にも関わらず、ジュンマは我々の前にその姿を見せようとはしない!辺りの地形は急な下りになっていた。絨毯のように落ち葉が積もっている…

坂本隊員:「うおおああ!!!うおぉいい!!!」

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

-↓-

激痛が走り、傷口から病原菌が入り込めば死に至る事もある危険なタランチュラを、案外冷静に払い落とす渡辺隊員。 ここは普段からの危機センサーが役に立ったと言うべきか。 それにしても、隊長が気づかなければ、渡辺隊員の命もなかったかもしれない…。 ジャングルとは本当におそろしい場所だ。

その日は眠りに付いたものの、翌朝、再び探検隊に聞きが迫る。 今度はサソリだ。危機また危機。 通常の危機センサーであれば、探検隊はすでに何度死んでいるか分からない。 やはり、探検隊とは選ばれた者のみが隊員になる事を許される最強の軍団である事を再認識させられる。

藤森隊員レポートは「アマゾンにはどんな危険な毒動物がいるの?」という視点から、ブタンタン毒動物研究所に保管されている、様々な毒動物を紹介。

探検に危険はつきものだ。 朝がたサソリの襲撃を受けた探検隊が、昼にはもう大自然の罠にはまっている。 探検隊に襲い掛かる恐怖に思いを馳せれば、今このテキストを書いている瞬間にすら、俺は震えが止まらない…。

-Chapter5-

坂本隊員:「うおおああ!!!うおぉいい!!!」

田中氏:「何と隊員が地面に飲み込まれていくッ!

隊長:「おい!」

他隊員:「ヤヴァイぞ。おい、シャレならんぞ!」

隊長:「おい、大丈夫か!」

田中氏:「隊員は九死に一生を得たッ!」

隊長:お前!気を張れッッ!!

坂本隊員:「はい」
隊長:「(→ポンと肩を叩き、)良かった…。いやぁ…、この辺りは危ないな…」

隊長:「多分…、底なしだろう…」

田中氏:「大自然が仕掛けた恐怖の罠。かつてここに川が流れ、それが干上がって、一箇所にだけ水が貯まっていたのだろう」
隊長:「よぅし、行こう!」
田中氏:「我々は気を引き締め、更に奥地へと向かう事にした。ジャングルに入って3日目の夕方近く、漸く
トゥカンデーラ族の集落に近づいた。先を行くウェリントンが音を立てないように指示を出す」

隊長:「(→小声で、)ウェイト、ウェイト!」
田中氏:「ウェリントンが携行していた銃を隊長に渡し、丸腰の状態で先へ行く。我々に敵意がない事を何としてでも理解してもらわなければならない」
田中氏:「と、そこに何かを見つけた。
集落の入り口に2本の矢がクロスして刺さっているのは、自分達の部族は争いを好まない、というサインだという。しかし、我々を侵略者と誤解すれば、自分達の生活圏を守るために、総攻撃を仕掛けてくる可能性もある。果たして上手く話をつける事が出来るだろうか…」

(ウェリントンが手を振って合図をし、隊長も合図で答える)
田中氏:
「どうやら上手く行ったようだ。我々は集落へ入る事を許された。それでも尚、この集落に住む人々と友好関係を築き上げない事には、ジュンマの情報を聞く事も出来ない。隊長は礼を尽くし、彼らも理解を示してくれた」

田中氏:「ここに住む人々は代々受け継がれてきた自分達の生活スタイルとを変えようとはしない。服を着ないのも、そうした意思の表れである」

ウェリントン:「彼らの心を開くには、まず、こちらが態度で示す事です」
隊長:「みんなぁ、これから友好的に…、友好的にね」
他隊員:「はい」
隊長:「そしてこれから、今日は今日、ここに泊めてもらう事にするから」

田中氏:「契りが交わされた」

田中氏:「木の枝で作られたオリの中には彼らのペットが飼われている。良く見れば、ヤマネコの子供(←めちゃ可愛い!)。我々とここに住むトゥカンデーラ族とは培ってきた文化は全く違う。しかし、心のどこかには必ずや共感できるモノがあるはず」

田中氏:「隊員達はキャンプの準備を始めた。テントを始めて目にする子供達はこの様子が不思議でならない。彼らはアマゾンの動物を食料にしている。ここで一番の狩りの名手が自慢気に弓矢で射止めた獲物を見せてくれた。それは鹿のようなマダラのある巨大ネズミだった」

隊長:「彼たちの食料か…。見事なもんだねぇ、でもねぇ…」

田中氏:「彼らがジャングルを知り尽くしている証拠だ。更に捉えた獲物の毛皮がそこかしこに干してある。彼らは決して無駄に命を殺める事はしない。神から与えられたジャングルの恵みに感謝し、肉はもちろん、毛皮や骨に至るまで、全て利用する」

(渡辺隊員は毛皮に興味津々な模様)

田中氏:「彼らの狩猟技術はどれほど高いのだろうか。10m以上離れた木に向かって放たれた矢は見事命中した。驚くほど的確!今度は藤岡隊長が挑戦。が、力なく失速…

隊長:「難しいねぇ…。いやぁ、(→カメラ目線で、)難しいッ!」

田中氏:「武道の達人も脱帽…。 日没を前に食事の準備が整った。丸焼きにされたのは先ほどのネズミ。彼らにとって最高のご馳走だ。苦労して獲った大切な食料を分けてくれるという。焼きたてのネズミを手で引きちぎり、全員で口にする。小さな歓迎パーティーの始まりだ」

(小さな肉のかけらを口にする隊長)
田中氏:
「鶏肉に似た豊かな味が口いっぱいに広がる」

隊長:「ああ、旨いもんだねぇ」
岩崎隊員:「ええ」

隊長:「香ばしくて!」

田中氏:「気がつけば互いの心の壁はすっかり取り払われていた。夕食の後、我々は長老の家に招かれた。質素ながらもそこはどこかしら優美な雰囲気が漂っている。そして藤岡隊長はこの集落に立ち寄った本来の目的について話を切り出す事にした」
隊長:「(すぃ〜)あの…、最近、ジュンマを見た事はありますか?って聞いてくれるかな」

長老:「ひと月ほど前、狩りに出た者からジュンマを見たという報告を受けています」
隊長:「ドコで見ましたかね、その場所は…」
長老:「ここから10kmほど北へ向かったところに滝があります。その上にある
洞窟の周辺です」

隊長:「いやぁ…、ありがとう…。明日早速洞窟に行ってみよう」
他隊員:「はい」
田中氏:「長老の話から推測すると、目撃したのはおよそ一ヶ月前…。あくる朝、我々はジュンマが目撃された洞窟を目指して出発した」

田中氏:「ようやくジュンマについて、具体的な情報を聞く事が出来た。トゥカンデーラ族の平均身長は男性でも160cm程。しかし、ジュンマは2mに迫る身長で、20kgもある棍棒を振り回す。この辺りに住む人間と明らかに体格が違う。ジュンマとは一体何者なのか。かつて人類の祖先がそうしてきたように、ジュンマは洞窟を寝ぐらにしている可能性が高い」

田中氏:「すると次第に水の音が聞こえてきた。川だ。しかもかなりの水量。昔から人は水のあるところに住んできた。そこには食料となる動物がいて、寝ぐらとなる洞窟があり、飲み水も確保できる。ジュンマが暮らすにはうってつけの場所と言える。目指す洞窟はあの滝の向こうだ。我々は高鳴る胸を抑えて、一歩また一歩と先へ向かって川を遡った!」

田中氏:「だがこの滝は近づいてみると思った以上に落差が激しい」

田中氏:「そこでロープを用意し、ロッククライミングの経験を持つ隊員(岩崎隊員)が先に上って、上から命綱を下ろす事にした。しかし、急流に現れた岩盤は滑りやすい。うっかり足を滑らせて落下すれば命取りだ。先方隊は細心の注意を払いながら滝の上を目指す。祈るように見つめる中、先方隊は任務を確実に遂行し、滝の頂上に到達」

田中氏:「今度は下にいる隊員達の勇気が試される番だ。魂を込めたロープが投げ落とされた。滝の頂上ではそれを隊員が身体にしっかり固定する。彼らの情熱に答えるべく、まず藤岡隊長がロープを伝い、足元を確かめながら上を目指す」

田中氏:「入り組んだ岩盤にわずかな足場を見つけ、這いつくばるように前進する。それはまるで、「ジュンマと会いたいのなら、ここを超えて見せよ」と神が我々に与えた試練のようにさえ感じられた。隊長は無事に到達。確保する隊員達も力が入る。ウェリントンが続いて登りきった。全員でジュンマに会おう、そんな思いが一つになり、遂に最後の隊員が無事に滝を登りきった」

隊長:「(→余韻に浸る間もなく、)よし、行こう!」
他隊員:「はい!」

田中氏:「あとはジュンマを目撃したという洞窟に向かってまっしぐら」

田中氏:「滝の上まで登り詰めると、巨大な一枚岩が忽然と姿を現した。間違いない。洞窟はこの巨大岩の向こうだ。遂に我々はジュンマが目撃された洞窟に辿りついた。しかし、その洞窟はあまりにも異様だった。複雑な形で入り組み、いくつもの穴が口をあけている」
(バラバラに隊員が一人ひとり穴を覗き込む)

田中氏:「それは何千万年という時をかけて創り上げた自然の造形。だが、これこそジュンマにとって絶好の住まい!全員が散り散りになり、手分けしてジュンマ捜索にあたる。もしかするとジュンマは既に我々が来た事を察知して、この穴の奥のくぼみの中で、息を潜めて隠れているかもしれない」

(中腰で警戒しながら、慎重に穴を調査する隊長)
田中氏:
「わずかな物音も聞き逃すまいと、隊長の眼光が鋭くなったッ!

田中氏:「どこかにジュンマが暮らしている痕跡はないか。目を皿のようにしてくまなく探し回った。この穴のどこかでジュンマとばったり出くわすかもしれない。あの20kgの棍棒で出会いがしらに襲われたら、ひとたまりもない。洞窟はあまりにも広い。まるで迷路のように入り組み、我々の方向感覚を麻痺させる。それでも尚、ありとあらゆる窪み、ありとあらゆる暗闇に足を踏み入れて探る!」

田中氏:とその時、隊長が何かを見つけた!それは明らかに何者かが運んできたと思われるモノだった!一体何なのか!?」

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

-↓-

地面に飲み込まれてゆく」という表現が恐ろしい。 隊員の「シャレにならんぞ!」という言葉がまさに坂本隊員にふりかかったシャレにならない状況を物語っている。

探検隊に襲い掛かる危機こそ、底なしだ!

やがて探検隊は数々の危機を乗り越え、トゥカンデーラ族の集落に到着。 毛皮を見せてもらったり、弓矢を試したり、ネズミの香ばしい肉をご馳走になったり、歓待を受ける。 更に、この村では『洞窟』という新たなキーワードを聞き出す。 滝登りのイベントもあり、息つくヒマもない。

-Chapter6-

(腰からナイフを取り出し、先でつっつく隊長)

田中氏:「ジュンマが目撃された洞窟を捜索する中で、ふと奇妙な物体が隊長の目に留まった。これは一体何なのか。吸い寄せられるように近づいてゆき、ナイフで触ってみる。どうやら魚の残骸のようである。何者かが魚を捕まえ、ここまで運んできたのだ」

(ワラワラと集まってくる隊員達)

隊長:「何者かがいた痕跡だなぁ…」

田中氏:「良く見ると、それはまだ生々しさを残している。ジュンマが食べたものだろうか。我々はここを寝ぐらにしている何者かの正体を突き止めるため、暗闇でも撮影できる赤外線カメラを設置する事にした。もしもこの洞窟の主がジュンマだとすれば、昼間は食料を探して、ジャングルや川の周辺を歩き回り、陽が落ちて闇に包まれてから洞窟に戻ってくる事は十分考えられる」

(隊員達が各所に資材を仕掛けている様子を真剣な表情で見ている隊長)

田中氏:「謎の猿人ジュンマはどんな姿をしているのか。全身毛むくじゃら大型のサルのようなものなのか。それとも我々人間に比較的似た、野人のような姿であるのか。それを探るべく、ありったけのカメラを洞窟のそこかしこに仕掛け、ひとまずキャンプに戻る事にした」

(夜)
田中氏:
「その日の夜はなかなか眠れなかった。明日、運命の日になるかもしれない。全員が抜かりなく準備を整えていた」

渡辺隊員:「隊長、メール来てます」
田中氏:「我々はジャングルの中でも最新情報を入手できるよう、衛星携帯電話を携行していた」

隊長:「どれだ?」
田中氏:「それは藤森夕子から送られてきたジュンマに関する新情報だった!」

『藤森隊員レポート』

藤森隊員:「私、藤森は謎の猿人ジュンマの情報を求めて、サンパウロ大学の考古学研究所を訪ねてみました」
(研究室責任者・エドアルド・ネビス教授)
→アマゾンに残された文明、インディオ達の風習、人類学などを研究している。
藤森隊員:「アマゾンで目撃されるジュンマの噂は聞いた事がありますか?」
ネビス教授:「もちろん、聞いた事はありますよ。アマゾンではジュンマをはじめ、そのような未確認生物の目撃例は後を絶ちませんからね」
藤森隊員:「先生はジュンマは一体どんな生物だと思われますか?」

ネビス教授:「インディオ達はジュンマの事を『猿のような人間』と噂しているそうですね。しかし、私はもし仮にジュンマが存在するのなら、『今の人類の一歩手前』、つまり、ホモサピエンスに近い生物だと考えています」

ネビス教授:「21世紀の今も尚、アマゾンは未知の場所です。保護されている地域が多く、調査しようにも出来ないからです。未だに新種の生物や未確認の部族が毎年発見されていますから、新しい人類が見つかる可能性も決してゼロではありませんよ」

(サンパウロ大学考古学資料館)
藤森隊員:
「同じ密林に住むジュンマとインディオには何か関係があるのでしょうか。私は考古学資料館を訪ね、アマゾンのインディオが使っている生活用品や武器などを見て周りました。そこに何か手掛かりが隠されているかもしれません。しかし、ジュンマが持っていたとされる巨大な棍棒や、それに近い道具は一つもありませんでした。」

藤森隊員:「やはりジュンマは人類の進化から取り残された旧人類の仲間なのでしょうか。それとも全く未知の生き物なのでしょうか…。藤岡隊長率いる探検隊に早くその正体を突き止めてもらいたいと思います」


田中氏:「あくる朝、我々は再び洞窟に戻った。設置した赤外線カメラがジュンマの姿を捕らえているかもしれない。期待に胸を膨らませて、チェックする。しかしくまなくテープを再生してみたものの、そこには何も映し出されてはいなかった。意気消沈しかけた、その時」

岩崎隊員:「何か映っています!」

田中氏:「ついにジュンマの姿を捕らえたのか!?我々はモニターの画面に喰らい付くように目を凝らした。確かに暗闇の中に何かが蠢いている。が、しかしそれはジャガーだった!この洞窟はジャガーの寝ぐらになっていたのか…」

隊長:「(→落胆したように、)はぁ〜…」

田中氏:「ジュンマが危険な肉食獣と同じ場所を寝ぐらにする事はあり得ない。希望の光はついえた」
隊長:「キャンプに戻ろう。撤収!」
他隊員:「はい!」

田中氏:「かつてこの場所にジュンマは住んでいたのかもしれない。しかし、隠れ家にうってつけの洞窟はジャガーにとっても居心地の良い場所となる。だとすれば、ジュンマは一体ドコに行ったのか?発見間近と思われていた捜索は振り出しに戻った。しかし、いつまでも落ち込んではいられない」

隊長:「ちょうど…、(→地図を指しながら、)こっから出発した。そして…、ここで6ヶ月前ジュンマを見たという事だ」
他隊員:「はい」

隊長:「それからここが3ヶ月。そして今現在がここだ。この近くで最近見たという事だ。今、我々はここにいる。(すぃ〜、)どんどんとジュンマは上に上がって行ってる…」
他隊員:「はい」
隊長:「これからどうするかだ。我々も今、同じ方向に突き進んで行くしかないだろう…」
他隊員:「はい!」

田中氏:「ここから先はウェリントンにも分からない。そこで衛星を使った全地球観測システム、GPSを頼りに川を遡る事にした

(ウェリントンが上流を指差す)
隊長:
「ああ、こっちだな」
田中氏:「この先は2つのボートに別れて乗り込み、ジュンマ捜索を断行する事にした。
今、新たな挑戦が始まったのだ!

隊長:「さ、出発しよう!」
他隊員:「はい!」

田中氏:「希望はまだ失っていない。ジュンマの目撃情報は明らかに川の上流に向かうにつれて多くなっている。そこで我々はこのアバカシ川の上流、更にその支流をくまなく探す事にしてゆく事にした。可能性がある限り諦める事は出来ない」

田中氏:「満々と水をたたえ、ジャングルの中をうねるように流れる川。その両岸を埋め尽くす木の陰からいつ姿を現すとも限らない。移動中も絶えず目を光らせ、わずかな異変も見逃す訳には行かない」

田中氏:「隊長の嗅覚が何かを感じた!」

隊長:「よし、これから静かに手コギで行こう」

他隊員:「はい」
隊長:「手コギだ」

田中氏:「エンジン音でジュンマを脅かさないよう、ボートを手コギで進める。隊長は何かの気配を感じ取っていた。それは言葉では言い表せない、何か得体の知れない威圧的なモノであった。あそこにもしやジュンマが潜んでいるのか。めまいのような感覚が、木の影をジュンマに変貌させる。いや、しかしそれは人間の第六感とも言うべき感覚がジャングルの中で目覚めたのかもしれない。オールを漕ぐ音だけが静かにこだまする」

田中氏:何かがおかしい!この気配は…誰かに見られているッ!

田中氏:「不穏な空気を感じ始めたその時、隊員の一人が、木の陰に動くものを見つけて、声を上げた!」

渡辺隊員:「(→岸を指差し、)あぁあッ!!」

田中氏:「バランスを失い、ボートが転覆ッ!」

落ちた隊員達:「わあ!!あああ!!!うぉお!!」

隊長:「おぉいッ!落ち着けッ!」

田中氏:「水音聞きつけ、巨大なワニが隊員達に狙いを定めた!
パニック状態に陥った探検隊に危機が迫る!」

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

-↓-

洞窟で隊長が発見したのは魚の残骸。 川を泳いでいる魚がひとりでに洞窟にやってくる訳がないので、誰かが持ってきたモノであると分かる。 しかし、カメラを設置したものの、それはジャガーの仕業だという事が判明。ジュンマがジャガーと住処を同じくしているはずがないので、アテは外れた形となった。

藤森隊員レポートは「ジュンマの正体はホモサピエンス(旧人類)では?」という視点から、サンパウロ大学考古学資料館などを調査。 しかし、「20kgの棍棒」に似たようなモノはなかった。

探検隊は目撃情報の時系列から、ジュンマが(地図上で)上に上がって行ってると予測。 ここから先は初体験のウェリントンに代わり、GPSを頼りにする事に決定。 不穏な空気を察知した隊長の考えで、探検隊は手コギボートに乗り換える。 まさに隊長の第六感、危機センサーの鋭さ物語る展開だが、残念ながら今回は裏目。 探検隊はもう今回で何度目か分からない程の危機にまた直面する事になった。

転覆だ。

しかし、田中氏:「何かがおかしい!この気配は…誰かに見られているッ!」というナレーションは衝撃的だ。

-Chapter7-

田中氏:「ボートが転覆した。しかもここは血に飢えたピラニアやワニが獲物を虎視眈々と狙っている恐るべき川である。一刻も早く、岸に避難しなければ、どんな危険が身に降りかかるやもしれない。その恐怖を知る隊員は水の中で焦るばかりであった!」

(隊長がロープを投げる)
田中氏:
「アクシデントには素早く冷静に対処しなければ、大きな事故につながりかねない。ワニを威嚇し、何とか最悪の事態は回避できた。しかし、全ての危険が去った訳ではない!」

隊長:「引っ張れ!岸だ!岸!」
(ボートを岸に寄せるよう、指示する隊長)
田中氏:
「ボートを安全な岸に引き上げ、態勢を立て直す事が何より先決であった。隊長はパニックになっている隊員を岸に誘導しながら、絶えず周囲に目を配り、外敵から隊員を守っていた。こうして全員無事に岸にたどり着く事が出来た」

田中氏:「黒い影に驚いたとはいえ、重大な事故を引き起こしたかもしれない、
隊員の軽率な行動に黙ってはいられないッ!」

隊長:「バケヤロウッ!! …気をつけろ!」

渡辺隊員:「すいませんでした!」

隊長:「ノジリオ!GPSは?」
(首を横にふるノジリオ)
隊長:「(→がっくりしたように、)もう、乗れ!落ち着いてな」
他隊員:「はい」

田中氏:「このアクシデントによって、我々は頼りのGPSを失った…」
隊長:「(→眉間にしわを寄せ、)とにかく先へ進もう」

田中氏:「自分達が今どこにいるのか。それを正確に知る事は出来なくなった。テラプレータ地区に詳しいウェリントンにしても、ここまで奥地に踏み込んだ事はない。まさに未知の世界。まるで迷路のようなアバカシ川の支流をどちらに向かうべきか。全ては隊長の判断に委ねられた

田中氏:「不気味な静寂に包まれたアマゾン奥地のジャングル。近年ジュンマがしばしば目撃されるようになったのは、このような静かな環境が次々と破壊され、行き場を失ってきたからではないのか。しかしさすがにここまで来れば、安心して身を隠せそうである。ジュンマは必ずやこの近辺にいる!

田中氏:「水面を滑るように進みながら、我々は周囲のかすかな音と動きに全神経を集中した。その巨体を木の陰に横たえ、息を殺し、じっと身を潜めているのか。それとも、発達した知能を持っていると言われるジュンマは、既に我々の侵入を察知し、逆に我々の動きを見張っているのであろうか…」

(隊長が何かを感じたのか、木の影を注視する)
田中氏:
「空気が張り詰めていた…」

隊長:「(→岸を指差し、かなり小さな声で)あれは何だ、おい!」

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

田中氏:「人間の姿が目に飛び込んできた!上半身裸で、手に弓を持つ男である。一体何者なのか。文明を拒絶して生きる未知の部族なのか。ウェリントンも今まで見た事のない男だと言う。しかし、このあたりで暮らしているのであれば、ジュンマを目撃している可能性が大きい」
(一番にボートから飛び降り、謎のインディオを追う隊長)

田中氏:「直ちに上陸し、謎のインディオを追跡する。コミュニケーションさえ上手く取れれば、重要なキーマンになるかもしれない。しかし、男は弓を持っていた。攻撃してくる可能性も捨てきれず、迂闊には近寄れない。前後左右、周りを伺いながら、慎重に距離を縮めていった…」

田中氏:「しかし、男の逃げ足は速かった。どこまで行っても、その背中を捉える事が出来ない。ジュンマ発見の鍵を握る、貴重な証言者を見失ってしまったのか。影も形も見えない。追跡もここまでか。と思った、その時」

隊長:「(→獣道を見つけ、)これ…、道だなぁ…」
田中氏:「目の前に道が現れた」
隊長:「よし、行こう!」

田中氏:「このような奥地で人目を避けるように生きるインディオは、明らかに文明を拒絶している。例え接触できたとしても、心を開いてくれるとは限らない。攻撃を受ける事も十分考えられる。しかし、我々はそうではない方に賭けた!そして、遂にッ!

隊長:「(→皆を一旦制止し、小声で、)ウェリントン!
田中氏:「あの男がいた!しかし、明らかに我々を警戒している」

ウェリントン(通訳):「慎重に行けば多分、大丈夫そうだ」と(言っています)。

隊長:「(→小声で、)じゃぁ…、ウェリントン、行こう…」

田中氏:「せっかく手に入れた貴重な情報を得るチャンス。それを逃す手はない。例え我が身を危険に晒しても、交渉すべきだと判断したのである。果たしてこの決断が吉と出るのか…」

田中氏:贈り物の砂糖を持って近づく。我々は決して危害を加える者ではない事を全身で示しながら、一歩一歩慎重に前に進んだ」

(砂糖を2袋持ったウェリントンと、両手を挙げた隊長が進む)
田中氏:「果たして彼らは贈り物を受け取ってくれるのか。それとも我々を敵とみなすのか。その距離、10m!緊張がにわかに高まったッ!弓が動いたッ!!」

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

-↓-

重大な危機を招いた渡辺隊員は隊長から一喝。 しかも、頼みのGPSまで失ってしまった。 仕方なく、今後は隊長の判断に従って先に進む事に。

今度は隊長が茂みで何かを見つけた。 ウェリントンが見た事のない男だ。 とすれば、先ほど渡辺隊員が見たのはこの男の事なのか? 何とか男の家族が住む家を探し当てた。 トゥカンデーラ族の一部であった。 しかし、彼らはなかなか探検隊を受け入れてくれない。

どうなる探検隊ッ!

-Chapter8-

田中氏:「我々は決して危害を及ぼす者ではない。弓を構えるインディオに対し、無抵抗のポーズを取りながら近づいた。弓は放たれるのか!?それとも受け入れてくれるのか…」

田中氏:「何とか話だけは聞いてくれるようだ。ウェリントンが慎重に言葉を選びながら交渉を始めた。彼らの言葉から外部の人間と一切接触を持たないトゥカンデーラ族の一部である事が分かった」

田中氏:「長い交渉の末、漸く男は弓を置き、贈り物の砂糖を受け取ってくれた。命を賭けた交渉は成功した。しかし、もしも失敗していたら…、そう考えると、身も凍る体験であった。その夜はジュンマの話を封印し、眠りに付いた」

(朝)
田中氏:
「我々はどこまでジュンマに近づいているのか。彼らの情報に全ては掛かっていた。あくる朝、いよいよ話を切り出す時がやって来た。果たして、彼らからジュンマの情報を引き出す事が出来るのか」

田中氏:「ジュンマ。その名を口にした時、彼らは敏感に反応した。そして、返ってきた言葉は我々が期待した以上のモノであった」
通訳:「3日前に見た事あります」

隊長:3日前に…?

田中氏:「目撃したのは3日前。更に北の方向を指差し、ほんの数百メートルしか離れていない場所だと言った。ジュンマはすぐ近くにいた。我々はいろめき立った。もはや遭遇の可能性をわずかに信じ、闇雲に追いかける必要はなくなった。彼らが目撃した場所がジュンマの通り道だとすれば、そこで待ち受ければ良いのだ」

田中氏:「我々はジュンマの通り道だと思われる一帯に、センサーを張り巡らせる事にした。そこでまず、取り付けるセンサーと受信機のテストを行う。センサーに何かが反応すれば、受信機に直ちに反応したポイントが番号で表示される仕組みである。更に、小型の発信機も使用する。何らかの手段でジュンマの身体に受信機を取り付ける事が出来れば、その電波を頼りに、追跡が可能になるのである。直線距離にして2km以内であれば、発信機からの電波をキャッチできる。(受信機のぴぃ〜〜という音、)この音が我々を目指すターゲットに導いてくれるのだ」

隊長:「良いか、くれぐれも気を張って、注意してな。危険地域に入ってる事を忘れるなよ!」
他隊員:「はい」
隊長:「それじゃ、行こう!」

田中氏:「ジュンマは20kgもの棍棒を持つ巨大な生き物である。密林の中で出くわせば、攻撃を受ける可能性も十分あると言わざるを得ない。我々はジュンマがうろつく危険地帯についに足を踏み込んだ」

(ブッシュをかき分けながら前進する隊長)
田中氏:
「ブッシュに覆われた道なき道。このような場所だからこそ、ジュンマも容易に身を隠す事が出来るのであろう」

隊長:「(→渡辺隊員に対し、方向を指示し、)こっから、…あの木に張ろう」
渡辺隊員:「あれですか?」
隊長:「そうだ。それから、向こう。良いな」
渡辺隊員:「はい」

田中氏:「まずはジュンマ目撃地点に広くセンサーを仕掛ける事にした」

(センサーを大きな木にガムテープで巻きつける)
田中氏:
「インディオの居住場所から見て、北側にあたる場所に、200mほど、木から木へ、目には見えにくいナイロンの釣り糸を結びつける。一つのセンサーの釣り糸の長さはおよそ20m。それを10本、一直線に張るのである。釣り糸が外れると受信機が鳴り、場所を示す数字が表示される」

田中氏:「現在、ジュンマがこの一帯を生活の場にしているのなら、食料や水を求めて通る決まった道があるのではないか。まずはその道を探り出す事が先決であった。2足歩行の生き物以外、このジャングルでは1mの高さを超える釣り糸に引っかかる者はいない。ここにいるのは我々と一家族のインディオだけである。とすれば、センサーに反応する者はジュンマ以外の何者でもないのである!

田中氏:「果たして、ジュンマはセンサーを仕掛けた場所を通るのか。ベースキャンプに受信機をセッティングし、全ての準備は完了した!」

(隊長が受信機の待ち受け電源をON )

田中氏:「我々にとっては影のような存在でしかないジュンマ。しかしこのアンテナがいよいよ実体を捉える時が来た。いつセンサーが沈黙を破るのか…。夜になれば、ジュンマが動く可能性も少なくない…」

『隊長日記』

いよいよ…、ジュンマが目と鼻の先にいる所までやって来た。思えば長い道のり。

(焚き木の前であくびをする隊員を見て、思わず目を細める隊長)
隊員達も少々疲れ気味のようだ。
ジャングルの中ではいつも気を張り続けている。
だから無理もない…。

彼らの苦労を無にしない為にも、何としてもジュンマの姿を捕らえたい。
その思いがますます強くなっていた。
このすぐ近くで、私たちと同じ空気を吸っている。もうあと少しだ…。

(朝)
田中氏:
「文明の入り込む余地のない、アマゾン奥地、テラプレータの空は一点の曇りもなかった。ジュンマは一体どこで、この澄みきった空を見上げているのか。大自然に身を預け、夜明けと共に目覚める探検生活。念の為に起床と同時にチェックするのがセンサー」

(隊長自らが受信機をチェック)
田中氏:「交代で寝ずの番はしているが、万一、見落としがあるかもしれない。しかし、ジュンマも夜は眠りについているのか。それとも仕掛けた場所が悪かったのか。センサーに反応はなかった…」

(全く反応がなかった事に対し、木にうなだれ、少々気落ちする隊長)

隊長:「よぅし、全員ちょっと集まってくれ」
他隊員:「はい」
隊長:「センサーの位置を変えよう。(→隊長にノートを手渡す坂本隊員)えぇ…、北側に張ってるセンサーを(→ノートに手書きの略地図を書き、)東側だ。こっちに張ってくれ」

他隊員:「分かりました!」
隊長:「良いな!」
他隊員:「はい!」

田中氏:「インディオの居住地の北側から、今度は東側にセンサーを移動する事になった。北側にジュンマの通り道はないと判断したのである。東側に200m。それでも反応がなければ、次は西側へと。1日づつ、センサーをずらして行こうという作戦である。しかし、こうした作業をしている最中にも、ジュンマがやって来る可能性はある。危険を避ける為にも、また、千載一遇のチャンスを逃さない為にも、なるべく音を立てる事なく、迅速に動く事が肝要であった。北から東へのセンサーの移動は吉と出るのか、凶と出るのか…」

田中氏:「センサーをセッティングしてしまえば、後は何もする事はない。下手に動き回れば、ジュンマに気配を察知されやすくなるだけである」

(蚊か虻を手で忌々し気に払う隊長。隊長も結構疲れてる模様…)
田中氏:「待つしかなかった。インディオもジュンマを一度目撃してからは、それ以上刺激しないよう、あまり歩き回らないようにしていると言う。危険極まりない
ジュンマの気配が消えるまで、彼らも動かないのである。昼下がりの気だるい空気が辺りを支配していた。このまま何事もなく、日が暮れてしまうと誰もが思っていた…。しかし、ジュンマは密かに動き始めていたのであるッ!

(ピピピッピピッと受信機の鳴る音。隊員達に一気に緊張が走る)

隊長:「(→受信機に示された数字=ポイントを確認、)よし、『4』だな」
渡辺隊員:「はい!」
隊長:「(→隊長帽を装着し、)行こう!」
他隊員:「はい!」

隊長:「(→小さな声で、)気づかれるな!静かに!」

田中氏:「初めてジュンマが直接その存在を我々に示した。まだセンサーの近くにいる事は間違いない。周りにも気を配りながら、慎重に向かう。姿を捕らえることは出来るのか!」

隊長:「(→先頭で走っていた隊長だったが、一旦、隊員達を両手で制止し、)
静かに動け、静かに動け!

田中氏:「センサーに反応したジュンマはどの方向に向かったのか。我々と鉢合わせする事もあり得ない話ではない。4番のセンサーを仕掛けた場所まで数m…。耳をそばだてながら近づく。まずはこの周りで何かが動く気配を察知する事である」

(4番のセンサーの位置まで到達。木の周りを注意深く見回す隊長)
田中氏:
「センサーが感知したポイント、ジュンマはここを通ったのである。改めて仕掛けた釣り糸を確認してみる…」

隊長:「は…外れてる。良いか、確かにここに…、通った…。こうさ…」

田中氏:「釣り糸に触れたジュンマは違和感を感じ、この場所を立ち去ってしまったのか。しかし、ここを通った以上、何か痕跡があるはず!」

隊長:「(→足跡が残ってないか伺いながら、小声で、)痕跡を探せぃ!」

田中氏:「せめてそれがジュンマであるという確証だけは掴みたい。1mの高さの釣り糸に引っかかる生き物は、この辺りにはジュンマ以外にはいないはずである。しかし、別の何か。例えば猿のようなものが引っ張って外した可能性がない訳ではない。それを否定する為にも、何か証拠が欲しかった!」

渡辺隊員:「(→小声で、)隊長!」

田中氏:「隊員が何かを見つけた。それこそ、ここを通った生き物が明らかにジュンマである事を示すモノであった!
木の根元に残された驚愕の痕跡ッ!

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

隊長:「間違いない…。デカい…!見ろ!(→足跡の一部を指差し、)ここが親指だ。
これ、
俺の足よりもデカいぞ。通常の人間の大きさじゃないぞ。
この親指の大きさを見てくれ。普通の、
通常の大きさの約3倍近いんじゃないか…」

隊長:「はぁ〜…、一旦、キャンプに帰って態勢を立て直そう」
他隊員:「はい!」

田中氏:「もはや疑う余地はなかった!証拠は掴んだッ!!ここは畳み掛けるしかない!」

(一旦、キャンプに戻った探検隊だが、すぐに現場に引き返す)
隊長:
「よし、行くぞ!良いかぃ!」
他隊員:「はい!」

田中氏:「一旦キャンプに戻った我々は、いよいよ最後の追跡手段を使う事にした。ジュンマに発信機を付けようというのである。それを実現する為に今までジュンマの通り道を特定する事に全力を注いできたのだ。我々は再びここをジュンマが通る事に賭けた。多くの野生動物は自分の縄張りを持っている。ジュンマも例外ではないとすれば、同じ場所を行き来する可能性は高い」

(再び足跡が残っていた場所に戻り、もう一度足跡を間近で確認する隊長)
隊長:
「ょおし、この場所に発信機を仕掛けよう!」
他隊員:「はい!」

田中氏:「発信機をジュンマにつける。それが最もハードルの高い課題であった。姿も見えていない相手に発信機を取り付けるのである。そこで編み出した方法が、発信機に強力なトリモチをベッタリ塗りつける事であった。更にもう一つがバナナ

田中氏:ジュンマの好物だというバナナの中に、発信機を埋め込むのである。ジュンマがバナナを手に取れば、そのまま発信機も動く。トリモチを塗った発信機はジュンマが通った場所に釣り糸を張り、そこにぶら下げておく。これで上手くジュンマの身体に付くのか」

隊長:「よし、岩崎、歩いてみろ」
岩崎隊員:「はい」

田中氏:「実際に実験してみた。ジュンマがそこを通りさえすれば、発信機はしっかりジュンマの身体に密着する。ジュンマの通り道に2つの発信機を取り付ける。思惑通り、ジュンマがその身に発信機を取り付けてくれれば、離れていても追跡が可能になる」

田中氏:「ジュンマが落ちているバナナを発見する。拾おうとしてそのバナナに近づくと、ぶら下がっている発信機がジュンマの身体につく。そして更にバナナも拾う事によって、2つの発信機が我々にジュンマの動きを電波で伝えるのである」

(夜)
田中氏:
「その日から24時間態勢で発信機の状況を監視する事になった。しかし、いつ異常を知らせてくるかは、全く予想がつかない。寝ずの番をする者以外はジュンマを追いかける夢をみる…。ジュンマは漆黒の闇の中で動くのか。それとも眠りについているのか。不気味な静けさに包まれた、長い夜が過ぎていった…」

(朝)
田中氏:
「東の空が朝焼けに染まった。既にキャンプでは全員が目覚めていた。その時であった!

(ピピピッピピッと受信機が鳴る)
田中氏:
「センサーが何かを感知した。夜明けと同時にジュンマが動いたのか?もし発信機が消えていれば、姿が見えなくても追跡が可能になる。今度こそジュンマの姿を捉える事が出来るのか?やはり、昨日と同じ場所であった!」

(ポイントに到着)
田中氏:
「明らかにジュンマは同じコースを行き来しているのである。しかし、昨日と同様、既にジュンマの姿はなかった。センサーだけが外れていた…。そして発信機はそのまま残っていた…。ジュンマが通った位置が発信機からズレたのか。その考えは次の瞬間否定された。バナナも残されていたのである。手に取った形跡もなかった。つまり、ジュンマはバナナに近づく事を止めたのだ。当然、発信機も残っていた…」

隊長:「ふぅ〜…」

田中氏:一体なぜ、ジュンマはバナナに手を出さなかったのか。恐らく、身体が釣り糸に触れた時、ジュンマは違和感を持ったに違いない。そこで、警戒心の強いジュンマは好物のバナナにも手を付けず、去って行ったのではないか。我々は次なる行動に出た」

隊長:「(→釣り糸を手に、)じゃ、これを外して、発信機だけ残そう…」
他隊員:「はい!」

田中氏:「発信機だけを残す事にした。トリモチをつけて垂らした一機と、地面に置いたバナナの中に仕込んだ2機である。こうすれば、真っ直ぐにバナナに向かい、発信機が身体に付く確率が高まる。この場所にキャンプを張って、4日目を迎えた。仕掛けた発信機からの反応はない…」

(巨大ナイフの手入れをする隊長)
田中氏:
「ジュンマは既に移動してしまったのではないか。しかし、インディオはまだ近くにいる気配を感じると言う。彼らの言葉を信じ、我々は待ち続けた」

『隊長日記』

私たちをまるであざ笑うかのように、ジュンマの影だけがチラついている。
こんな状態で、どうしてもストレスが貯まってしまう。
そんな私のイライラした気持ちを敏感に察知したのか、
インディオが何か持ってきてくれた。これを飲んで元気を出せと言う。

森の精力剤と言われている、ガラナ。
世界最大の淡水魚、ピラルクの舌で作った下ろし金ですりおろして飲ませてくれた。
ガラナは大変貴重なモノだ。彼らの親切に心から感謝した。
この行為を絶対に無には出来ないと、改めて思った

(夜)
田中氏:
「センサーを外しても交代で寝ずの番は続いていた。ジャングルではジャガーなどの野獣から身を守るために、常に火は絶やさないのである。昼も夜も危険は付きまとっている。この苦労が実を結ぶ時は来るのか…」

(眠りに付く隊長と、銃を持って警戒に当たる渡辺隊員)

(朝)
田中氏:
「5日目の夜が明けた。今までの捜索の経緯から、ジュンマはほぼ早朝に活発に活動する事が分かっている。インディオはこの朝もジュンマの気配を感じていた。そのため、特に朝が早いうちは家のそばを離れようとしない。彼らの野生の勘を信じ、我々は夜明けと同時に発信機を仕掛けた場所に向かった。ジュンマの身体に発信機が付きさえすれば、事態は一気に展開する。到着した」

(隊長が何か異変を感知)
田中氏:
「その時である。夢にまで見た光景が目に飛び込んできた!」

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

隊長:「(→小声で、)ないッ!」

田中氏:「バナナが消えていた。しかも!」

隊長:「(→発信機を垂らした場所を指差し、)発信機がないぞぉ」

田中氏:「発信機までもジュンマの身体に。アンテナをかかげ、受信機のスイッチを入れた!発信機が近くにあれば、電波をキャッチできる。しかし、2機とも反応を示さない。既にジュンマは電波の届かないところまに行ってしまったのか?」

渡辺隊員:「反応しません」
隊長:「届く距離はどのくらいだ?」
渡辺隊員:「直線にして2kmです」
隊長:「岩崎、渡辺、俺と一緒に来い!」
両隊員:「はい」

隊長:「(→他隊員に対し、)あとは向こうだ」
他隊員:「はい」
隊長:「(→急に声のトーンを落とし、)静かにな!」

田中氏:「二手に分かれてのジュンマ追跡が始まった。電波の届く距離は、見通しの良い場所で直線にして2km。しかし、鬱蒼と木が生い茂る密林では大幅に制限される。反応がないからとは言え、ジュンマがそう遠くに行っていない可能性もある。微弱な電波でも捉える事が出来れば、我々の方に一気に追い風が吹く事になる。しかし、トリモチの発信機からの反応はない!」

田中氏:「もう一方の受信機はバナナの発信機の方に周波数を合わせている。しかし、こちら(=坂本隊)も全く反応がない。ジュンマはバナナを持ってどこに消えたのか。わずかな音も聞き逃さないよう、耳をそばだてる」

(受信機が電波をキャッチ)
田中氏:
「一瞬かすかな音が聞こえた。どちらの方向なのか」

坂本隊員:「こちら、受信機反応ありました」

隊長:「分かった!すぐ、そちらに行く」
坂本隊員:「こちら、真っ直ぐそのまま進みます」
隊長:「了解ッ!」

田中氏:バナナとトリモチ。2機の発信機は一緒に移動している可能性が極めて高い。電波の強さから方向を割り出す。発信機のある場所が判明した。しかもそれは移動している。ジュンマがバナナを手に持って歩いているか。そして、トリモチの方(=隊長隊)にも…!」

渡辺隊員:「隊長!反応がありました。こちらの方です」

田中氏:「ジュンマの身体についていると思われる発信機も、明らかに一定の方向に向かって歩いていた。電波を捉えたことによって、ジュンマの動きが、手に取るように分かる!同じ方向から電波を受けながら(両隊が)合流。これでバナナと身体に付いた発信機が一緒に移動している事はハッキリした」

田中氏:次第に電波は強くなっていた!それはとりも直さず、我々がジュンマに急接近している事に他ならなかった!!

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

-↓-

長い交渉の末、砂糖2袋で弓を置いてくれた。 その日はその家に泊めてもらい、翌朝、ジュンマの話を切り出す。 すると、何と彼らがジュンマを見たのは「3日前」だと言う。 探検隊のジュンマ捜索が一気に加速する。 センサーを使ってジュンマの動きを探る事になった。 果たしてジュンマはセンサーにかかるのか。

最終決戦が近づいた事で、隊長のも心の余裕が出来たのだろうか。 隊長日記では隊員の疲れを気遣う優しい一面も見せる。

結局北側に張ったセンサーは空振り。 そこで隊長判断で東側にセンサーを付け替えることに。 しかし、この判断が大成功。 センサーが反応し、探検隊に一気に緊張が走る。 隊長の「痕跡を探せぇい!」という小さな声がジャングルを「静かに」こだまする。 果たして、渡辺隊員がジュンマの足跡を発見。 探検隊がいろめき立つ。 その足跡は隊長の足よりも大きく、通常の3倍近い大きさであった。 何者の足跡かは不明だが、

とにかく「証拠は掴んだッ!!」だ。

トリモチとバナナを使った作戦に変更。 センサーは基本的に反応待ちだから、反応がないと、その間はヒマだ。 で、地味に体力を消耗してゆく隊長に、村人がガラナ汁を提供。 見た目に不気味な飲み物であったが、隊長は出されたガラナ汁を飲む。 精力UPどころか…恐ろしい事になりそうな予感…。

翌朝、センサーが反応。トリモチとバナナ両方が消えてる。 それはつまり、ジュンマが罠に掛かった事を意味する。 そこでトリモチとバナナは別々の周波数なので、二手に分かれて捜索する事に。 先に電波をキャッチしたのは、坂本隊(バナナ)の方であった。 少し遅れて隊長隊もキャッチ。 二手に分かれていた探検隊も合流。 謎の猿人ジュンマの背中はすぐそこだ!


そして探検隊一行はいよいよ怒涛の最終局面。
猿人ジュンマを追い詰めるべく、人外魔境、アマゾンの極点へ。

-Chapter9-

田中氏:「ジュンマと共に移動する2機の発信機からの電波は、途切れる事なく受信されていた。しかも、その電波は次第に強くなっていく!我々は確実にジュンマに接近していた!いつジュンマの背中が視野に飛び込んできてもおかしくなかった。ところが、突然電波の状況が変わった!」

渡辺隊員:「隊長!(→少し取り乱した様子で、)反応が変わったんですけども!」

田中氏:「発信源の方向が分かれた!」

隊長:「二手に分かれろ!」

田中氏:「一体、何が起こったのか!?とにかく、分かれた発信源をそれぞれ一機づつ、二手に分かれて追いかけるしかなかった!片や、 バナナの中に仕掛けた発信機!(=坂本隊)片や、トリモチで身体に付いていると思われる発信機!(=隊長隊)どちらに異常が発生したのか!?バナナの方の電波が急に強くなってきた!」

坂本隊員:バナナ!あそこバナナ!

田中氏:「バナナが落ちていた。ジュンマが手放したのであろう。発信機もバナナの中に入ったままであった。一体このバナナを置いて、ジュンマはどこへ消えたのか!しかも、なぜバナナを手放す必要があったのか!ジュンマは自分が追いかけられている事に気づいたのであろうか?発信機を回収し、隊長の指示を仰ぐ」

坂本隊員:「坂本より隊長…」
岩崎隊員:「隊長!無線です」
隊長:「はい!」

坂本隊員:「こちら、バナナだけを発見しました。え、送信機を回収して、そちらに合流します」
隊長:「分かった!ここで待機するから、急いでくれ!」
坂本隊員:「了解!」

田中氏:「発信機は一つになった。もしジュンマが我々の追跡に気づいているとするならば、その発信機も危うい状態にある。残る一つの発信機が電波を失わない事を祈るだけであった!」

田中氏:「バナナに仕込んだ送信機に周波数を合わせていた受信機は、その周波数をトリモチ側に変更。これからは2つの受信機で追いかける!そうすれば、万一電波が弱くなった時でもキャッチできる確率が高い。しかし、発信機はしっかりとその位置を伝えている!電波が消えないうちに何としても肉眼でその姿を捉えたい!」

(目の前のブッシュを叩き斬りながら突き進む隊長)
田中氏:
「だが、電波なら通るブッシュが、我々の行く手を阻む!回り道をする余裕はなかった!とにかく今は少しでも早く前に進む事がこのチャンスを生かす最善の方法である!」

田中氏:「深いブッシュと格闘しながら、道なき道を一直線に突き進んだ!ようやく開けた場所に出た。電波もさらに強くなってゆく!ジュンマがすぐ目と鼻の先にいることは間違いなかった!追いつく時が着実に近づいていた!

田中氏:「ところが、信じがたい事態が発生した。突然電波がピタリと途絶えたのである」

田中氏:「あれだけ強かった電波を、受信機が全く拾う事が出来ない。一体どうした事なのか?もしジュンマの身体から外れたとしても、電波の反応はあるはずだ。発信機に何か異常が起きたとしか考えられない!」

隊長:「ふぅ〜、仕方がない…。このまま進もう…!」

他隊員:「はい!」
隊長:「この方向には間違いない訳だ。行こう!」

田中氏:我々は目標を失った!真っ暗闇の中で唯一の光が消えたようなモノである。相手の動きが全く分からない。ジュンマは人間並みの知性を持ち合わせていると言われている。だとするならば、追い詰められた事を知り、逆に待ち伏せ!反撃に出てくる事も十分考えられる。ジュンマのテリトリーで我々は最大の危機を迎えていた!電波の発信が消えた方向だけが唯一の頼りであった。ジュンマはどこにその巨体を隠したのか!?」

田中氏:「やがて地形が変わり始めた。進行方向が下り坂になってきたのである。山から谷へと下りてゆく。ジュンマも同じところを歩いたのか?更に下りが続いたところで、目の前に川が現れた。最初に棍棒が発見された場所も実は川に近いところであった。ジュンマは常に川沿いを移動しているのではないか?」

隊長:「水の音だ…!」

(川の周辺を見回す探検隊一行)
田中氏:
「何者かが川を泳いでいるかのような水の音が聞こえる。(小声になり、)一体どこにいるのか…?そしてそれこそ追い求めるジュンマなのか?ジュンマが水の中に入ったとすれば、突然電波が途絶えた謎も解決する。しかし、姿は見えない!一体どこから水の音が聞こえているのか?」

田中氏:「その時ッ!」

隊長:あれは何だッッ!?

他隊員:「ジュンマッ!

田中氏:何者かが姿を現したッ!!」

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

-↓-

合流した探検隊一行であったが、電波の様子がおかしい。 発信源が二手に分かれたのだ。 ここが勝負どころと見た隊長が、すぐさま二手に分かれるよう指示。 その後、坂本隊がバナナを発見。 どうやらジュンマは何かに気づいてバナナを手放した模様。 急いで坂本隊が隊長隊に合流。 移動しているジュンマを追い、ジャングルの道なき道を巨大ナイフで叩き斬りながら進む。

しかし…。

残り一つの発信機の電波も途絶えてしまった…。 万事休すである。 しかし、隊長判断でとりあえず先に進む事を決めた探検隊に、奇跡が起きる

隊長:「水の音だ…!

周囲を注視していた隊長が、川の向こう岸に見た!遂にジュンマの背中を捉えた!! あれこそ探検隊が追い求めていた謎の猿人ジュンマだ!!

-Chapter10-

隊長:「あれは何だッッ!?」

他隊員:「ジュンマッ!」

田中氏:「対岸に動く者がいた!手に持った棍棒がっしりした巨体これこそジュンマではないのか!?しかし、すぐさまブッシュの中に身を隠した。いつの間にジュンマは対岸に渡ったのか?」

はやる渡辺隊員が川に入り、追いかけようとする)
隊長:
「(→力の入った小声で、)待てッ!」

渡辺隊員よりも更にはやる坂本隊員が狂ったように川に入り、追いかけようとする)
田中氏:
「興奮した隊員が追跡しようと川に入った!」

他隊員:「おい!おい!」

岩崎隊員までもが坂本隊員を止める為かジュンマを追う為か川に飛び込む)
隊長:
「岩崎!上がれ!ウェリントンが危険だって言ってんだ!ボートに戻ろう!戻ろう!戻れ!」

(走って引き返す探検隊)
田中氏:「川を泳いで渡る事は危険が多すぎた。ワニもいれば、ジュンマが攻撃してこないとも限らない。ここは一旦、下流に停めてあるボートまで戻り、安全を確保した上で、対岸に渡るべきだと判断した!」

(ボートに乗り込む探検隊一向)

田中氏:「我々は遂にジュンマの姿を捉えた!しかしその追跡は川によって阻まれた!時間にして20分。ようやくジュンマを目撃した地点が見えてきた。既に姿を消してはいるが、その瞼には、棍棒を持った巨体が焼きついていた!ジュンマが川から上がったその地点に上陸。何か痕跡は残っているのか。ただちに探す!」

(探検隊一行、対岸に上陸)
田中氏:
「水際に生々しい足跡が残っていた。3日前、木の根本で発見した足跡と同じであった。
大きな足跡に20分前に見たあの巨体が重なる!

(足跡を食い入るように見つめる隊長)

田中氏:「我々が見たジュンマは想像していたような猿人ではなかった!
しかし、こんな大きな足を持つ人間とは一体何なのか!?

隊長:「デカいなぁ…」

田中氏:「およそ人間のモノとは思えないその大きさに、驚きと恐怖を感じる」

隊長:30cmはあるなぁ…」

(渡辺隊員が靴を脱ぎ、足跡に重ねてみる)

田中氏:「隊員の足はごく平均的な26cm。それと比べると、ゆうに30cmを超えている。しかも横幅は通常の人間にはあり得ない広さを持っている!」

ウェリントン:これは間違いなくジュンマのモノです」(断言)

隊長:「間違いない。ジュンマ」

田中氏:「ウェリントンはジュンマに間違いないと断言した!しかし、我々は後姿しか見ていない!」

隊長:「付近をくまなく捜索してみようか」
他隊員:「はい!」
隊長:「静かにな!」

田中氏:「一体ジュンマは川から上がってどこに向かったのか。姿を消した方向に捜索地点を絞り、再びジュンマを追跡した。その時、幾たびも未開の部族と接してきたウェリントンには一つの予感めいたものがあった。そしてその予感は 当 た っ た 

(渡辺隊員から無線が入る)
渡辺隊員:「(かなり小さな声で)隊長ぅ、ちょっと来てください」
隊長:「(→小声で、)分かった!」

田中氏:「ウェリントンが何かを発見した。それはジュンマが何者であるかを特定する重要な証拠となるものだと言う。一体何がジュンマの消えた方向にあったと言うのか。上陸地点からわずか10数メートル。見晴らしの良い斜面にそれはあった!」

田中氏:「ウェリントンがまず指し示したのは、水際にあったモノと同じ足跡。その上には木の葉で簡単に覆った屋根がついていた!黄色く変色していない葉は作って間もない事を意味していた」

隊長:「ここは寝床だなぁ…。ここで寝ていたんだな…」

田中氏:「更にそこには興味深いモノがあった。亀の甲羅である。インディオの話からもジュンマは亀が好物だと聞いていた。川に沿ってジュンマが移動するのは、この亀を獲る為だったのである。ウェリントンもジュンマが食べたものに違いないと言う。あの巨体を支えている最大の栄養源。それはこの一帯の川に生息する亀である事が判明した!」

田中氏:「更にそこには新たなる痕跡が残されていた。手の跡。その大きさも通常の人間を遥かに上回っていた!ウェリントンがさっき撮影した映像を見たいと言う。そこにも新たな発見があるかもしれない」

(カメラの周りに集合し、確認)
田中氏:
「ジュンマを捉えた映像を再生し、その状況を確認する事になった。我々はモニターを食い入るように見つめた」
(映像再生)
田中氏:
「ジュンマは川から上がると、
左手に棍棒を持ち、斜面を上がって行った。その方向からもウェリントンが発見した寝床にしている場所に向かった事は間違いなかった。映像と実際に残された痕跡が、完全に一致したッ!

ウェリントン:「トゥカンデーラ族が目撃しているジュンマに恐らく間違いないでしょう。この地域には今も未確認の部族がいます。ジュンマはその一人なのではないでしょうか」

田中氏:「ウェリントンはジュンマは未発見のインディオである可能性が高いと指摘した。しかし、20kgもの棍棒を軽々と持ちあげるその力。高い身長とガッチリとした横幅。それに小柄なインディオには考えられない巨大な足。足跡からも、この映像からも明らかに30cmを超えている。これをどう説明するのか」

田中氏:「更にジュンマはこの映像から、右手にゆうに30kgはあろうかという亀を持っている事も判明した。30kgの亀と20kgの棍棒。その両方を持って、急な斜面を軽い足取りで登って行くジュンマ。そんなジュンマと今まで我々が出会ってきたインディオが同じ人間だとはとても考えられたかった!」

田中氏:「ウェリントンの言うように未発見の部族なのだろうか。しかし、アマゾンには今尚、人の想像を絶する新種の生き物が発見され続けている。ジュンマの正体は何なのか?残された最大の疑問に終止符を打つために、我々は更に捜索を続行した!断片的に見えてきたジュンマの姿をつなぎ合わせ、完全なる真実を突き止める!」

田中氏:「ジュンマ捜索はいよいよ最終段階に入った!」

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

-↓-

興奮した隊員が、渡辺隊員→坂本隊員→岩崎隊員の順で次々に川に飛び込んでゆく。 気持ちは分かる。俺がその場にいたとしても、飛び込んだだろう。 しかし、感情で我を忘れる事は激しく危険だ。 隊長の指示で20分のロスとなったが、ボートを取りに帰り、再度追跡。

対岸には様々な物的証拠が残されていた。 足跡、屋根、亀の甲羅、手跡…、全てウェリントンの言葉通り、間違いなくジュンマのモノであろう。 探検隊はジュンマ存在の証拠を突き止めたのだ。 とするならば、次なる目標はジュンマ捕縛である。 ウェリントンはジュンマの事を未発見のインディオなどと、眠たい事を言っているが、そんな事はあり得ない。

ジュンマは未確認の旧人類である。

-Ending-

田中氏:我々にその後姿を見せながら、再びブッシュの中に身を隠したジュンマ。それは未発見の部族か。それとも我々人類が未だ知り得ていない生物なのか。残された最後の謎に決着をつける為、我々は更なる捜索を続けた!特にジュンマが拠点にしていた寝床の周りを重点的に調べる。探しているのはジュンマそのものだけではない。他にも痕跡を残しているかもしれないのだ。それが真相究明につながる決定的な証拠になる事もある」

田中氏:「もし未発見の部族ならば、何とか接触を図り、インディオ保護局のリストに加えたいと、ウェリントンは願っていた!全員の思いがブッシュに消えたジュンマに向いていた。しかし、ジュンマが我々の思いなど汲み取るはずもない。開発の進むアマゾンで安住の地を求めながら奥地へと逃れ、生き抜いてきたのである。追跡されている事を知れば、身を隠すのも当然であった!」


田中氏:
ジュンマは二度と我々の前に姿を現す事はなかった…ッ!!

以下「エピローグ」テキストは是非、コチラを聞きながら…(2.4MB)
『ジュンマ編』バージョンは
コチラ。(568KB)>>782隊員、感謝ッ!

アマゾン奥地、テラプレータの密林は神秘のベールを脱いだ。
ジュンマという未確認生物の正体を明らかにしたのである。

志半ばで逝った川口浩隊長の意思を受け継ぎ、
新生探検隊を率いて来た藤岡弘、隊長。

今回、ジュンマの姿を捉えるという、当初の目的は達成した。
しかし、大自然の前にいかに人間が非力なものであるか、
という現実もまた、同時に痛感した初めての探検であったッ!


世界最大の流域面積を持つアマゾン。
氷河期の時代にユーラシア大陸にいたモンゴロイドは
ベーリング海峡を渡り、アメリカ大陸を南下。
アマゾンという水と緑の楽園にたどり着いた!

それは人類が安住の地を求めてる壮大な旅であった!
その遺伝子を受け継ぐジュンマは、今尚アマゾンを彷徨う
『最後の旅人』なのかもしれないッ!

謎の猿人ジュンマの姿の撮影に成功! しかし…。 隊長のラストの複雑な表情が全てを物語る。 確かに最初の目的通り、ジュンマの存在を確認した。 しかし、その姿をカメラに収めながら、万策尽き、アマゾンを後にする探検隊一行。 試合に勝ちながら、勝負に負けた感じか…。

いや、探検隊は学者ではない。 ジュンマの存在を映像、または数々の証拠と共に証明した。 あとは学者か研究者に任せたら良いのではないか。 そう考えれば、探検隊は探検隊の目的を全うし、やり遂げた。 だからこそ、エピローグの♪「Going The Distance」♪が探検隊の賛歌として耳に心地良いのではないか。 ジュンマを追い詰められなかった苦い思いよりも、むしろ爽やかな感動が押し寄せるのも、そのためではないか。

今このページを見ている我らは、探検隊から愛とロマンのパスポートを受け取った旅人だ。 ジュンマがアマゾンを彷徨う『最後の旅人』ならば、極東の島国に暮らす我らもまた旅人。 人類創生より連綿と遺伝子を受け継ぐ、壮大な旅の途中だ。

新生探検隊、藤岡弘、探検シリーズ。 放送終了直後、某巨大掲示板が大喝采の声で埋まる一方、「第1弾から飛ばしぎだろ」「次はあるの?」といった杞憂の声もあった。 しかしながら、2004年6月28日現在、このシリーズは第4弾を数え、第5弾の情報も公式サイト(→コチラ)の掲示板等でチラホラ出てきている。 次にはどこになるのか。 まだハッキリとは分からない。 だが、間違いなく第5弾はある。 そして第6弾も、第7弾も…。 何度でも探検隊は帰って来る。


我々が愛とロマンを求める旅人である限り…きっと…。

ファイルを提供して頂いた神、また掲示板等で完成を暖かく見守って頂いた方々、
本当にありがとうございました。


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