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『藤岡弘、探検シリーズ(古代裸族編)』を語る

「藤岡弘、探検シリーズ第4弾 エチオピア奥地3000キロ
幻の白ナイル源流地帯! 古代裸族に人類の原点を見た!!」

(2004.1.2.テレ朝系列 18:00〜20:54の新春SP枠にて放送)

我らの熱い期待に答えて、『藤岡弘、探検隊』が2004年新春、
シリーズ四度目の降臨ッ!

某巨大掲示板に第4弾情報が寄せられたのは11月の初旬だったか。 以来、隊長はフジテレビの『ごきげんよう』に降臨し、また、12月10日にはテレビ朝日HP内に『藤岡弘、探検隊公式サイト』がオープン。 私も含む多くのファンにとって、前回の『クルピラ編』から3ヶ月、とても充実した時間だったのではないか。 思えば『藤岡弘、探検シリーズ』第一弾の『ジュンマ編』が放送されたのは2002年12月25日であった。 わずか1年前の事だ。 そういう意味ではまさに2003年は『藤岡弘、探検隊』が世界中を熱く駆け抜けた1年であった。

そして今回の第4弾『古代裸族編』。 この番組が2004年新春を飾る意味は、スタッフ、関係者、テレビ朝日編成など、2004年もまた『藤岡弘、探検隊』が世間を大いに沸せる為の、彼等の決意とは言えないだろうか。 このような素晴らしい番組を創りあげた制作会社、スタッフ、テレビ朝日、スポンサー等関係者の皆様には感謝の言葉もない。 本当にありがとうございました。


さて、前述の通り、科学情報ドキュメンタリー番組『藤岡弘、探検シリーズ』も今回で4作目である。 『ヅォン・ドゥー編』、『クルピラ編』同様、『古代裸族編』もテキスト化する事になった。 実は12月のあたまに個人的に新しいPCを買って、キャプチャ環境は揃ってる。 ただ、不法電波の影響か、アンテナが壊れているのか、俺の環境は10chと12chはノイズを拾ってしまう。 そこで、
なるべく自分でキャプったのを使うが、神がUPしてくれたのも併せて使わせて頂く事をお許し頂きたい。 神に感謝ッ!


今回の探検はタイトルにもある通り、「エチオピア奥地」に「人類の原点」、もしくは「エジプト文明の源流」を探す事である。 今までの探検とは若干趣向が違っており、文化人類学的な要素がかなり強い。 同じ文化人類学的テーマであった『ジュンマ編』とも少しベクトルが違うようである。 つまり、UMAではないのだ。 しかし、我ら人類の未来を考えるなら、文明のルーツ、人類の原点を探る探検は意義深い。 新春に放送する意味もその辺りにありそうだ。

以下、ロマンと感動に満ち溢れた1本の科学情報ドキュメンタリー番組を、管理人独自の判断で初見の人がテキストでも展開を追いやすいよう、CM突入毎に分割、更に副題を付けた。 テーブル内の左上の数字は時間の目安である。 また、今回は隊長のいわゆる「隊長日記」の現物がカメラに収められるシーンがなかったので、「隊長日記」と「隊長独白」は区別せず、『隊長独白』で統一した。

以下、隊長:(=藤岡弘、氏)、田中氏:(=田中信夫氏)とする。

■予告(直前の番宣)■

-0:05〜 『予告1』
田中氏:「エチオピア!幻の白ナイル源流に藤岡弘、が率いる探検隊が挑んだッ!血塗られた儀式に秘められたその謎とは!?古代裸族に人類の原点を見た!!」


隊長:「藤岡弘、探検隊ッ!」


隊員一同:「この後すぐ!!」

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

→CM突入

-0:03〜 『予告2』

隊長:「アフリカの大地は手強い。これが最後の探検になるかも知れない…

田中氏:「エチオピア奥地3000キロ 幻の白ナイル源流地帯! 古代裸族に人類の原点を見た!!」

隊長:「んぁ〜、厳しぃいなぁ…。これは厳しぃい…」

→CM突入

あっと言う間の出来事であった。 予告1では田中氏は予告CMの限界に挑むかのように、いきなり熱い言霊を凄まじい勢いで我々に叩きつける。 「危機センサーを研ぎすませ!」と言わんばかりだ。 更に予告2では隊長の「これが最後の探検になるかもしれない…」という、何とも不吉な言葉。 それ程までにアフリカの大地は手強い、という事なのだろうか。 隊長の身に恐るべき事態が待ち受けているという事なのか? それとも…?

約2分のCMを挟み、怒濤のOP、ついに本編に突入する。 しかも今回はただでさえ最強のOPに『川口浩探検シリーズ』までも絡めてきた。 その模様は以下↓。 田中氏のもはや神域に達したナレーションは全部抜き出した。

■ Prologue(OP)■

0:00〜 『新春 冒険スペシャル』

隊長:「私はアフリカの大地に立った。今回の探検はもう一度アフリカに行きたいと願いながら、その夢を実らせる事なく倒れた…、あの人の意志を継ぐものでもあった。その人の名は川口浩…」

田中氏:「青い地球を駆け巡る探検隊。川口浩率いる初代探検隊は7年に渡って、世界中の秘境に分け入り、数々の謎に挑んだ!」

『1978年〜1985年放送(全45回)世界全21ヶ国』
(以下、テキストは全て田中氏ナレーション)

■ブラジル『ブラジル秘境! 熱帯の大湿原パンタナル奥地に餓えた人食いピラニアは実在した!!

「南米大陸パンタナル。その大湿地帯では網の目のように流れる川に、凶暴な肉食魚ピラニアが異常発生しているという。果たしてその実体はッ!」「調査開始早々!(川口隊長:「アイタ!イテテテテ!やられたぞ、おい!」)川口隊長がピラニアにやられた!骨だけを残し、ザックリと食いちぎられた指。ピラニアの恐ろしさを思い知らされた!」

「しかし、調査は続行!痛みに耐えながら、川口隊長はピラニアに挑み続けた!現地住民を脅かす魔の肉食魚。川面を覆い尽くさんばかりのピラニアの群れは、大自然の脅威をまざまざと見せつけた!」


■トルコ『巨大怪奇地底都市!! 美少女ミイラ発見! トルコ秘境に幻の黄金宮殿を追え!!

「東西文明の交差点トルコ。奇岩地帯カッパドキアにはその地下数十メートルの深さに2万人ものキリスト教徒が隠れ住む地下都市が築かれた。探検隊は地下に潜り、巨大な地下都市の迷路に挑んだ!」

「至る所に行く手を阻む石の扉。その向こうに一体何があるのか!地下通路の封印を解きながら突き進む探検隊。カッパドキアの地下を這う巨大迷路。その闇に封印された宮殿の謎に迫った!」


■インドネシア『恐怖の人食いトラ!! スマトラ奥地密林に血に餓えた牙を追え!!

「インドネシア、スマトラ島!そこには恐るべき猛獣が密林に身を潜めていた。スマトラタイガーである。しかもそのトラは次々と村びとを襲い、村を壊滅させた人食いドラだという!」

「一度人を襲うようになったトラは麻酔銃で捕獲し、保護する必要がある。探検隊は人食いドラの捕獲作戦にに同行。密林に君臨するスマトラタイガーの生態を追った!」


■アイスランド『氷の国アイスランド 地底大洞窟に恐怖のマグマ地獄を見た!!

「北極の真下にある雪と氷の島アイスランド。探検隊は北米大陸とユーラシア大陸、2つのプレートが交差し、今尚動き続けるギャオ、大地の割れ目に挑んだ!ギャオに一歩踏込むと激しい地球の息遣いが聞こえてきた。至る所から吹き出すガス!揺れ動く大地。凄まじい地球の営みに、探検隊はただ圧倒されるばかりであった!」

「大地の割れ目に見た、地球創世の瞬間!今まさに目の前で展開されているのは46年前から変わる事なく地球そのものを形作ってきた火山活動。地球は生きていた!」


■オーストラリア『脅威の人食いワニ! ブラックポロサスを追え!!

「南半球オーストラリア大陸。探検隊は熱帯の密林地帯が人食いワニの巣窟と化しているという情報を入手した。血に餓えたワニはドコに潜んでいるのか。死と背中合わせのワニ狩り。誤って舟から転落すれば命の保証はない!」

「迫り来る恐怖!自然保護官とワニとの壮絶な戦いが幕を切った。凶暴な人食いワニは人間に危害を加えない場所に速やかに移さなければならない!凶暴なワニと戦う自然保護官の勇気に心打たれた探検であった!」


■ケニア『密林の王者 ターザンは実在した!!

「更に探検隊はアフリカ大陸にも足跡を記した。目的はケニアのサバンナ地帯に実在するという、動物と共に暮らすターザンを探し出す事にあった。この広大なサバンナの、ドコにターザンはいるのか。捜索は難航を極めた」

「(川口隊長:「のののー、ダメだ。しょうがないな、歩こうか」)人間の生み出した文明の利器はアフリカの圧倒的な自然の前では、まるで歯が立たなかった。そこはまさに自然の掟が支配する野性の王国であった。しかし、その王国を踏みにじる者達がいた。動物の命を狙う、密猟者達である。そのような心無い人間達から動物達を守っているのがターザンであった」

「過酷な熱さと猛獣の危険に曝されながら、探検隊は歩き続けた。(隊員:「川口さん!あそこ何か動いているような感じです!」)探検隊はついに現代のターザンに出会った。彼こそが野性の王国を守り続ける伝説の男。それを証明するのは彼に寄り添うライオンの存在であった。人間と野性のライオンが心で結ばれ、互いにコミュニケーションを取りながら生きている現実を、探検隊は目の当たりにした」

「しかし、ターザンの毎日は決して平穏な日ばかりではなかった。この2頭の象はどうやら群れから外れたらしい。(川口隊長:「こういうね、象やなんか迷ってるヤツをね、保護してやるのも彼の仕事なんですよ」)このような象は密猟者から狙われ易い。その為、一刻も早く元の群れに戻さなければならないという。他にも彼は傷付いたり、親が密猟者に殺されたりした動物を育てていた。ココである程度の大きさになるまで面倒を見て、自然の中で生きて行くだけの力を与えた後に、野性に返すのだと言う。彼はこのサバンナで生きる野生動物にとって、欠けがえのない存在になっていた」

「一日に何度か、彼は見晴しの良い岩の上に立って、雄叫びを上げる。広大な大地に響き渡るターザンの声。サバンナ中の動物に呼び掛けているのだという。動物達はその声に耳を傾け、行動を開始する。アフリカの大地、野性の王国に、動物達の平和を守る現代のターザンは確かに実在した!」

「彼ははるか昔から動物達と共に暮らしてきたマサイ族とも親しかった。彼の案内で探検隊もマサイ族と触れ合う機会を得た。今まで文明を拒絶し、独自の伝統を守り続ける部族と数多く接触してきた探検隊ではあったが、アフリカで初めて目にする彼等の生活習慣は驚きの連続であった。ターザンの口添えで長老は心良く探検隊を迎えてくれた。そして、マサイ族ならではの歌や踊り、彼等の心からのもてなしに、誰もが胸を熱くした」

「川口隊長はその時もう一度、アフリカを訪れ、もっと多くの部族に接触する事を誓った!
しかし、その夢を果たす事なく17年前、帰らぬ人となった!
!」

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

ガンガンガンガガッ!!!プシャプシャプシャプシャァアア!!!

エチオピア奥地3000キロ
幻の白ナイル源流地帯!

古代裸族に人類の原点を見た!

コンソ族に伝わるエジプト文明の風習!


真相究明!カロ族が身体に描く謎の紋様


迫りくる大自然の脅威!


シリーズ史上最大の危機!


吸血ツエツエバエが隊員を襲う!


発病続出!マラリア危険地帯!


猛毒サソリが隊長を襲った!


流血の死闘!スルマ族の奇襲!!


血塗られた儀式に!!隊員が挑む!!


ついに人類の原点を見た!!

ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!!

某巨大掲示板にUPしてくれた>>837隊員、感謝ッ!

→CM突入

恐るべき12分のオープニングであった。 ただ見ているだけで自らの体力を消耗するのを感じる。 前回のレポートで、私は「現在存在する番組の中で最強のOP」と表現したが、今回のOPは「日本テレビ史上最強のOP」だと断言できる。 これ以上のOPは存在しない。 伝説の『川口浩探検シリーズ』から、今まさに生ける伝説と化しつつある『藤岡弘、探検シリーズ』へと続く魂の系譜。 多くの視聴者が伝説を目の当たりにしている事を実感した事と思う。

■ Episode1-出発- ■

0:14〜
→エチオピアの部族の情報を集める為に、国立アジスアベバ大学へ。その敷地内にある「歴史民俗博物館」で情報を集める隊長と藤森隊員。その間、他の隊員達は水や食料など、東アフリカ最大のオープンマーケットに買い出しへ。

(→隊長と藤森隊員は文化人類学の世界的権威アルーラ・パンクラスト教授に話をうかがう)
隊長:「早速教授にお聞きしたいんですが。古来、エジプトとこのエチオピアとは大変密接な関係があったと聞いているんですが、その可能性とはどのようなものだったのでしょうか」

教授:「ナイル川で結ばれていた…」
1:ナイル川の支流白ナイル川によって、エチオピア南部とエジプトとの間に人や文化の交流があった。
2:エチオピアの大半を占めるグレートリフトバレーには5000年前、大量の雨が降り、その雨がナイル川創った。
3:ナイル川下流域ではエジプト文明が栄えた。では、その源流域では…?
4:川が失われた今も数々の部族の風習として、当時の交流の痕跡が残っている。

隊長:「それは(源流域とは)どこですか?」 教授:「特にオモ川流域です」

隊長:「オモですか。オモエリアですか!」

藤森隊員:「今回、探検隊が行くエチオピア南部は熱病やマラリアが多いと聞きましたが…」
隊長:「もちろん、黄熱病と…、万全の注意はしていますが、十分注意しようと思っています」
藤森隊員:「御身体だけは注意して下さい」
隊長:「ありがとう。藤森さんもお気を付けて」
藤森隊員:「ありがとうございます。いってらっしゃい!」

隊長:「おい!準備終ったか!よぅ〜し、出発ッ!!」

出発のテーマ曲もちろん『S.W.A.T』mp3の置いてある海外サイトはコチラ

(→探検隊一行はオモ川流域を目指し、エチオピア南部の玄関口『アルバミンチ』へ)

→CM突入

今回の探検の目的が、隊長の一発目の言葉に集約されている。「古来、エジプトとこのエチオピアとは大変密接な関係があったと聞いているんですが〜」とある。 つまり、アルーラ教授の説を立証する為の探検だ。 文化人類学的なフィールドワークの側面がかなり強い。

例えば、日本でも都会では失われた江戸時代の習慣が、田舎に行くと祭りや習俗の中に残っていたりする。 この探検の場合も同じで、かつて栄えたエジプト文明(当時の都会)は遠い時間の中で失われてしまったが、田舎を探せば、当時の習慣が現地の習俗の中に残っているのでは?という事である。 残っている可能性の高い土地、それがオモ川流域、『オモエリア』だ。

今回探検隊が目指すのは「『今』に残る『過去』」である。 新たなる歴史の発見へ向け、出発の号令がかかる。

■ Episode2-- ■

0:22〜 『鎧武者』
→グラントシマウマやアヌビスヒヒの群れと遭遇。

隊長:「オーバーゼア、バッファーロー!バッファロー。イエス。近付いてみよう!」
隊長:「兜を被った鎧武者みたいだなぁ…。こっち見てるよねぇ。うわぁ、黒光りしてるよ。角がまたもの凄いね。見事だね」

0:24〜 『エチオピアとは』(ナレーター平野義和)

1:世界最古のキリスト教国家。
2:アフリカで3000年間一度も植民地になったことのない誇り高い民族の国。
3:エチオピア国立博物館へ。(つい最近まで王朝が支配する専制君主制国家であった。その為、歴史の遺物は神聖なものとして、タブー視されていた=学術調査も為されていなかった)
4:1974年ハイレセラシエ皇帝政権がクーデターにより君主制崩壊→社会主義国家へ。
5:1985年以降、内戦や慢性的な飢饉が続く。(1991年メレス・ゼナウィ首相(当時大統領)により民主化が現在も押し進められている)
6:人類発祥の地。(最古の人類とされるルーシーの骨が発見された)

0:27〜 『アルバミンチ』
(→自然保護官タリク・グデッサ加入)

0:28〜 『キャンプ初日』
隊長:
「ようし、今夜ここでキャンプを張ろう」 隊員全員:「ハイ!」
隊長:「おい、大和、渡辺、お前ら2人、俺に付いて行って水の調達だ」
田中氏:「何よりも必要なのが水。その為、川辺や湖畔にキャンプ地を定める事が多くなる」

(→川が見えたので、隊長を追い抜き、川へと走る渡辺隊員と大和隊員)
隊長:
「渡辺!大和!ちょっと待て!良いか、水辺の辺りは一番危険なんだ。気をつけろよ!ゆっくり、良く周りを見て…、あれ、何だ?」
渡辺or大和隊員:「…丸太?」

田中氏:「隊長の危機センサーが早くも危険を察知したッ!」


隊長:「ワニだッ!」

隊長:「気をつけろ。うわぁ…、これはちょっと大変だな。よし、気を付けて水を汲もう。な!」

田中氏:「水辺に何頭ものワニが浮かんでいた。隊員は彼等の注意をなるべくこちらに向けないよう、用心深く水を汲んだ。一見、穏やかで平和に見える水辺でも、いつ野性が牙を剥くとも限らない」

(→夕方、現地の漁師からティラピアを買って、隊長が捌く。
彼等は明日カバの見られる場所を案内してくれるという)

■ 隊長独白 ■

アフリカでのキャンプ初日…。
今回はおよそ1ヶ月。オモ川流域に転々と散らばる、
様々な部族を訪ね歩く為、ほぼ毎日がキャンプになる予定だ。
その為、保存食はなるべく使わず、
こうして現地で食料を調達出来る事が理想だ。

坂本隊員:「あ、旨い。ねぇ」


隊長:「あ〜、良く焼けてんじゃない。ちょっと食わしてみろ。
ん〜、ん旨いじゃない!

まずは全員元気で初日を迎えられた事に感謝する。

0:30〜 『手こきボート』
田中氏:
「翌朝隊員3名が漁師小屋を訪ねた」 隊員4名(大和、坂本、田辺、タリク):「サラーム」

大和隊員:「タリク、ボートはどれで行くんですか?」 タリク:「これがボートだよ」
大和隊員:「あれ?あれで行くの?これじゃぁ、危ないだろ。これ、浮くの?」
田中氏:「それは柔らかいバルサで組んだ、いかにも頼りなげなボートであった。この湖にはワニもいる。心配ないと言う漁師の言葉を信じて、湖にボートを漕ぎ出した。ペリカンの群れが魚が豊富にいる事を物語っていた。カバはどこなのか。ところが、その前にやはり恐れていた事が!」

大和隊員:「坂本さん!ワニいますよ!ワニ」
坂本隊員:「どこ!?」 大和隊員:「あっち、あっち!あれ!」

田中氏:長さ4mのワニが向かってきたッ!!

→CM突入

エチオピア南部のアルバミンチを目指す一行。 野生動物達が探検隊一行を祝福するように出迎えてくれた。 和む隊員達の姿に、視聴者もほっこりとした気分になる。

キャンプ初日、いきなり隊長の危機センサーが発動する。 隊長が見つけたのはワニであった。 渡辺隊員と大和隊員も危機センサー全開で細心の注意を払い、そろりそろりと水を汲む。 2人とも明らかに逞しく成長している。 危機センサーとはあくまでも危機を回避する為のセンサーであり、危機を招かない事が重要なのである。 それこそが、隊長が口を酸っぱくして言い続けている、生き残る為の術だ。

■ Episode3-- ■

0:34〜 『ナイルワニとカバ』
田中氏:
実はワニはそれ程恐ろしいものではないというのである。確かに、かなり近くまで寄ってもワニは動こうとしない。とはいえ、油断は出来ない。逆に本当に怖いのはカバの方だと言う。カバは縄張り意識が強く、近付き過ぎるとボートめがけて突進してくるというのだ!」

(→ワニもカバも向かって来ず、危機センサーのお陰でボートも転覆しない…)

0:36〜 『熱砂』
田中氏:
「この辺りの部族の調査が進んでいない理由が、実際に現地に来てみて良く分かった。この照りつける太陽に文明にどっぷり浸かった人間はとても太刀打ち出来ないッ!」

隊長:「これがねぇ…。これ、恐らく雨期になると、わ〜っとまた水でいっぱいになるんだろうけど、乾期だから今はねぇ。(地面の砂をすくいながら)うわぁ、熱い熱い。これ、熱砂!うわぁ、熱いねぇ…。カラカラ、乾期でねぇ。しかしこの、大地の恵みだけでね、生きている部族がいる。

あ゙〜、いやぁ…、やっぱりアフリカは凄ぇや。生きるって事は挑戦なんだよなぁ…

0:37〜 『ハイエナマンとは』

1:エチオピア東部の商業都市ハラール(イスラム系)の市場へ。
藤森隊員:「いろいろ売ってますけど…、(野菜のようなモノを指しながら)何ですか?これは〜?」
(→すぐさま口に入れる藤森隊員)

2:酒を飲む事を禁じられているイスラムの人々は代わりにチャットという嗜好品を噛む。
3:詩人アルチュール・ランボー(1854〜1891)に生家を訪れ、ランボーの詩を朗読。

村びと:「あなたはこの街にハイエナマンを見に来たのかい?」
藤森隊員:「(唐突な村びとの質問に)え?何ですか?それ!」
4:その夜、ハイエナマンが現れるという場で待つ事30分、ラクダの生肉をもったハイエナマンが現れた。
藤森隊員:「ッッッ!!」
ハイエナマン(ユスフ・アーメット)が合図を送ると、野性のハイエナが群れで現れた。その技は一子相伝だという。ラクダの肉を枝の先につけたモノを与えられて、餌付けに挑戦する藤森隊員。

藤森隊員:人間への敵意を隠さない、恐ろしいハイエナ達…。しかし探検隊はこれ以上に恐ろしい野性と立ち向かっているのでしょう」

0:43〜 『ペン』
隊長:
「ちょっと面白いねぇ。ちょっと…、踊ってる踊ってる。面白いねぇ」

(→道ばたで踊っているドルゼ族の少女達の集団。車を降りて、彼女達の陽気な踊りを楽しんだ後、戻ろうとすると怒り出す少女達。金を要求している様子)

隊長:こうやってお金を貰って、それを自分の勉強の何かに使いたいというね…。お金よりもさ、ペンか何かないか?お前達ペン持っていないか?ペンをさ、こういうのをあげると喜ぶんじゃないか?」

田中氏:ペンで機嫌を直してくれた少女達。我々は予定を変更し、彼女達の村を訪ねてみる事にした」

→CM突入

大和隊員の危機センサーが4mのナイルワニを発見した。 つまり、ボートが転覆する前に発見したのだ。 また、本当に危険であるとされるカバへの接近遭遇もなかった。 これこそが、今回、隊員達の危機センサーが逞しく成長した証である。 しかし、そんな成長した彼等に対し、一抹の寂しさを感じたのは私だけだろうか。 それは大人になってしまった子供を見る時の親のような、複雑な気分である。

踊りを見せて、金を要求する少女達の攻撃は、隊長の機転で逃れる事が出来た。 偶然出会った少女達であったが、その後、探検隊は彼女達ドルゼ族の村で、重要な発見をする事になる。

■ Episode4-- ■

0:46〜 『ドルゼ族ハイゾ村』
(→ドルゼ族の陽気な葬式の様子。豹柄の衣装を纏った村びとが棺の周りで踊る)
隊長:
「あの豹の皮ってのは、エジプトに於いては神官達、高官の神官達、位の高い神官しか着れなかったんだね。エジプトの文明の中に、そういう風に壁画の中にもあるよねぇ」

田中氏:「我々は早速、衛星モデムを使ってインターネットを繋ぎ、古代エジプトの葬儀や、人々の死生観について調べてみた。そこには驚く程一致するものがあった!」

この時、探検隊が見ていたサイトはコチラ

ハイゾ村村長:「死は新しい世界へ旅立つ事です。だから哀しい事ではなく、喜びなのです。その為、村びと皆で賑やかに送り出してやるのです」
隊長:「今まで葬儀というものが、こんなにね、喜びで送りだす葬儀というものが初めて見たから、感動的でした」

(→皆が村の建物の中の一つに入って行く。セレモニーを見せてくれるという)
田中氏:
「全員が車座になり、その中心で煎られる豆。それは世界でも最上級の、香り高いセレモニーであった!」

→CM突入

衛星モデムが登場。 使用していたのは、田辺隊員だ。 もちろん、文明の利器に頼り過ぎるのは危険だが、便利な事も確かだ。 適所で利用するなら、探検隊にとって強力な武器になるだろう。

ちなみに、探検隊が見ていたサイトだが、一体誰が見つけてきたのだろうか(笑。 画面に一瞬映ったTOPページのタイトルをgoogleで検索したのだろうか。 某巨大掲示板での実況中に貼られていたURLだが、見つけた実況隊員のセンサーも特筆に値する。 それとも、その分野では有名なサイトなのだろうか。 リアル隊員の可能性も捨てきれない訳ではないが…。

■ Episode5-- ■

0:52〜 『コーヒーセレモニー』
(→村長が上座に座り、中央でコーヒーが煎られている。煎った豆を皿に盛り、香りを振る舞う)
隊長:
「これで、コーヒーを後で貰えるというのは…、良いねぇ」
隊長:「コーヒーの香りがしてきた。う〜ん、最高だねぇ。これは良いよぉ…」
大和隊員:「うぉ〜、凄い良い匂い!」
隊長:「んぁ〜素晴らしいねぇ」 大和隊員:「楽しみですねぇ」

(→煎った豆をそのまま口に放り込む隊員達であったが、
何故かただ1人、視線が中空を漂う坂本隊員

田中氏:「コーヒーのルーツはエチオピアにあるという…。エチオピアのカファ州からアラビアに伝わり、世界に広まったのだと、彼等は言う」

(→コーヒーを待っている間、お香で更に香りを振る舞う)
隊長:
「この香りがまた違うねぇ。あぁ〜」 大和隊員:「ハーブじゃないし…」
立石隊員:「これは、お香ですね。インセンスです」
隊長:「これがまた落ち着くなぁ…。ゆったりとしてきてさ。このコーヒーを作る時間が、これを大切にしているんじゃないかな」

(→コーヒーを愉しむ隊員一同)
隊長:
「美味しいよぉ。今まで我々が飲んでいたコーヒーと違って…、こう…、とろみがあるね

隊長:「坂本、いつもの、あれ日本茶を出してくれ」
(→コーヒーのお返しに日本茶を振る舞う事になった。しかし、村びとの反応はいまいち良くない)
村長:
「これはかなり苦いねぇ」
隊長:「ちょっと、茶を入れすぎたかもしれない…」

坂本隊員:「(味見して)ちょっと出過ぎですね」

隊長:「お前…、考えて入れろよ…(笑)」

(→贈り物としてコーヒーを挽く臼と杵をもらって、ドルゼ族の村を後にする。一路コンソ族の村へ)

0:57〜 『アクスムとは』

1:紀元前の昔から栄え、4世紀にはローマ、ペルシャ、ビザンチンと並び世界四大王国の一つであったエチオピアの古都。
2:キリスト教以前、エチオピアの人々が信仰の対象としてきた建造物、ステラ
3:民家の軒先に空き缶と皿が括り付けてあるモノを発見。お酒と料理が楽しめる店、という意味。エチオピアの主食エンジェラ(穀物の一種テフ、味付けは塩コショウのみ)
4:ハチミツと水を発行させたタッジ。花瓶のようなグラスで飲む。

藤森隊員:「でも、こちらの女性のみなさん、綺麗ですよね」
村の女:
それは私達がシヴァの女王の血を引いているからよ

『シヴァの女王とは』
紀元前980年エルサレムへ→ソロモン王とのロマンス→エチオピアに帰り、メネリック王子を生む→メネリック王子は父のいるエルサレムへ→エチオピアへ帰る際、アーク(十戒の石版の入った箱)がエチオピアへ。

1:03〜 『コミュニケーション』
隊長:「ああやって、子供達がこうやって、今手を振ったりね、ハローって言ったり、そして、一生懸命ニコニコしながら、皆コミュニケーションを取ろうとする。言葉が通じなくてもコミュニケーションを取ろうとする。この文化が日本にはなくなっていますよね」

(→もろこし畑で鳥から作物を守る村びとを発見)
隊長:
「これは鳥の餌には最高だよ。これは鳥から守らなきゃ大変だね」
ヒモの中心に小石を挟み、振り抜くとパチンという音と共に小石が飛んでゆく。一日中、木の上に座り、近付く鳥に向かって小石を飛ばしているという。

1:05〜 『コンソ族カモレ村』
村長:
「歓迎します」
隊長:「それじゃ、皆、お言葉に甘えて、3チームくらいに別れて、この村のいろんな所へ散って、調査しよう」

隊長チーム
隊長:「(石垣を見て)しかし、凄いよね。ちゃんとこの石をねぇ、ひとつひとつこう、力学的に、細かいの砕いて、間にハメて、きちんと合わせて、きちんと組み立ててんだね。ただ無造作に石を置いていったんじゃないんだよねぇ」
隊長:「(通路を見て)凄い細いねぇ。これさぁ、やっぱりこの、我々が来ても、道が分からない迷路のようになってるじゃない。敵が来てもさぁ、迷ってこの、攻める事が出来ないようにしてあるんだね。一つ一つが攻められないようにでしょ。入り口が機能的にね」

田中氏:「更に抗争の歴史を 今に伝えるものがあった」
タリク:「この像は戦争で敵を1人殺すと一体作るんです。額に付いているのは殺した男性のシンボルを表しています。昔は戦いに敗れた
敵のペニスを切り取り、額に付けて勝利を祝ったんです


隊長:「・・・・」

隊長:「…やっぱり、こう、生きるっていうのは、厳しいものなんだねぇ。生きるっていうのはねぇ」

渡辺隊員チーム
渡辺隊員:
「(木の上にあるハチの巣箱を見て)これ、昇ってゲット?え?(笑)中、手を入れて?蜂いっぱいいるよ?」
(→村びとは防御用のネットなどは全くなく、
あまり煙りの出ない松明のようなモノを持って木に昇る。手を巣の中に突っ込んで、強引に蜂の巣を取り出す事に成功)
田辺隊員
:「あ、甘い!」

→CM突入

コーヒーセレモニーを楽しむ探検隊一行。 実は、今回の探検は隊員の「キャラ立ち」というか、隊員達にもスポットが当っている。 今回の準主役とも言える大和隊員はもちろんだが、例えば前述のインターネット調査関連での田辺隊員、このコーヒーセレモニーでは坂本隊員だ。 茶を出し過ぎて場を和ませる。 また、中空の何かを追うような場面では、もしかすると人間の肉眼では追えないとされる、スカイ(ry 。 気になった私はスローモーションで確認してみたのだが、なる程、黒い豆粒程のスカイ(ry 。 ちなみに、この後も、坂本隊員は良いポジションで何度も登場する。

■ Episode6-- ■

1:12〜 『コンソ族の習俗調査』
大和隊員チーム
(→チェカと呼ばれる、自家製ビールのような酒を差し出された)
白鳥隊員:
「(ひょうたんの入れ物に入った酒を見て)中が…、何かね、ちょっと、
凄いモノが入っている気がするんだけど…
大和隊員:「(飲んで)・・・うわ、これ…」

白鳥隊員:「(苦悶の表情の後)…だけど、ビールみたいな味はする。凄い発酵してる」

田中氏:「石で挽いた麦を団子にして、大きな鍋でグツグツと煮込む。これを取り出し、ケアシュータ(ホップ)を加え、錬り込む。そして発酵させるだけのシンプルな製法である。村人達の日常にこのビールは欠かせない。彼等はまだ日の高いうちから飲みはじめる」

渡辺隊員チーム
(→雑穀を粉にして水で錬ったラコタと呼ばれるもの焼く村の女)
坂本隊員:
「良い匂い。パンだね、これ」 渡辺隊員:「パンですね、これ」
坂本隊員:「もちもちッとしてるよね」

田中氏:「パンに似ている!だとすれば、古代エジプト文明から伝わり、現在まで受け継がれてきた可能性があるッ!」

(→その夜、隊長が中心となり、これまで隊員が集めた情報をインターネットを使い、分析)
隊長:
「(エジプト文明の壁画等を見て)これ間違いない。同じだ。コンソ族とエジプト文明の関わり合いはこの中で見えてきたんだけどね、これから先に行く部族で、エジプト文明と関わり合いがあるような発見があるかな?どうだろうか?」
タリク:「この先のジンカという街には、たくさんの部族が集まってくる。そこなら新しい情報が入手できるかも知れない」
田中氏:「ジンカはコンソの北西200kmの位置にあり、車では5時間程かかる。
その夜は激しい雷雨に見舞われた

1:16〜 『川渡り』
田中氏:
「あくる日、この雨によって、突如、道を分断する川が生まれた。しかし、我々に待つ余裕はない。ここを通るしかないのだ。浅いルートを探る為、一台が先陣を切る。果たして突破なるか!」

田中氏:「しかし、無事に渡り切ったと思った瞬間、深みにハマったッ!全く身動きが取れない。スタッフ、そして近くにいた村びとにも協力を仰ぎ、総出で動かそうとするが、タイヤは空回りするばかり。一向にラチが空かない。車を少しでも軽くする為、積んでいた荷物を全部降ろす。そして、ワイヤーを使い、引き戻す手段を取る事にした。もしも車を失ってしまったら、この先の探検を諦めなくてはならない。全員が祈るような気持ちで力を込めた。一時間半にも及ぶ格闘の末、ついに車が動いたッ!全員が歓喜の声を上げた!」
(→2時間をかけ、ようやく全車両が通行に成功)

1:19〜 『ジンカ』
(→唇の内側を切って、プレートをハメた
ムルシ族に遭遇。ひとしきり写真を撮った後、トラブルが発生)
隊長:
「何か、何か怒ってるね」

田中氏:彼等は苛立ち、我々に詰め寄ってくるッ!

→CM突入

今回、渡辺隊員の活躍が比較的少なったように感じたのは私だけだろうか。 坂本隊員の「パンだね、これ」という言葉に対し、「パンですね、これ」と何とも味気ない切り返し。  『ジュンマ編』の時から活躍している渡辺隊員のには、見えない重圧がのしかかっているのかもしれない。 もう少しの力を抜いても良いのではないか。

■ Episode7-- ■

1:22〜 『2ブル』
田中氏
:「一体どうしたというのか」

隊長:「写真を撮ったから金をくれ、って言ってんだ、これ」

田中氏:「何と、彼等は金を要求していたのだ。1人写す毎に2ブル、日本円にして、およそ30円。仕方なく写真を撮った相手に金を渡す。しかし、関係のない者まで手を出してくる。全く収拾がつかない。我々は足早にその場から立ち去った」

タリク:「ここからは遠いが、やはりオモ川沿いに暮らす部族に会いに行こう」
隊長:「大変だけどさ、ちょっと遠いけど、行ってみよう、皆。な、よし、行こう!」

1:24〜 『アークとは(1)』
1:アークとはエジプトの北、シナイ山で神が預言者モーセに与えた十戒の石版を収めた聖なる契約の箱。
2:琵琶湖の3倍のタナ湖にのみ、パピルスの舟が伝わっている。
3:タナ湖に浮かぶキルコス島にアークは安置されているといた。
4:アークは800年この島に安置された後、アクスムに厳重な警護の中運び込まれたとされている。
5:アクスムのセントメアリーシオン教会でたった1人の修道僧によって、護られてきた。

1:28〜 『ツエツエバエ』

隊長:「ツエツエ…?」

田中氏:「あまりの暑さに耐えかねて、運転手が窓を開けて運転していた為、車内にツエツエバエが侵入してきたのだ。ツエツエバエに刺されると激しい痛みを伴う。しかも、病原菌を持っている事が少なくない。感染すると強烈な眠気に襲われ、もしも眠ってしまえば、二度と意識が戻らず、最悪の場合、死に至る!まさに恐怖の吸血昆虫であるッ!」

(→吸血昆虫ツエツエバエの襲撃に一時、騒然となる)
隊長:
「おぉい!中入って、もう、脱出しよう!」

隊長:「おい!もう、乗れ!脱出、脱出!」

田中氏:「ツエツエバエの襲撃から逃れ、ひた走る」

(→吸血バエ騒動から一転、野生動物に和む隊長)
隊長:「(ガゼルを指差し)やっぱり、野生のヤツは凄いねぇ。あの立ち姿の美しい事!ストップ、ストップ、ストップ」

(→車の屋根に昇り、夕日に染まる広大なサバンナを眺める探検隊一行)

■ 隊長独白 ■

大いなるアフリカよ。
果てしなき大地よ。
荒々しくも気高く、躍動する大自然が語りかけてくる。
自分の意志を最後まで貫けと。

太陽がくれた力を全身に浴びながら、
我々は情熱を一つに、目的に向かって邁進するのみッ!

田中氏:燃え上がる炎は我々の熱い魂を象徴していた。日を負うごとに隊員達の絆が深まって行く。全員が同じものを口にし、疲れた身体に再び活力を生み出す。アフリカの大地が忘れていた生きる喜びを思い出させてくれる」

1:31〜 『アルボレ族ゴンドロバ村』
(→翌朝、再び出発する隊員一行)
田中氏:
「その時、行く手に新たな集落(アルボレ族ゴンドロバ村)を見つけた。早速立ち寄ってみる事にした」
隊長:衣装がさ、非常に今まで見てきた部族と違うねぇ。皮?レザー?

タリク:「この辺りは地面の近くにマラリア蚊が多い。だから、こうして高い所(モスキートベッド)で寝るようにするんだ」
隊長:「知恵だねぇ…」

田中氏:「しかし、調査の結果アルボレ族と古代エジプト文明とを繋ぐものは
何も見つからなかった

隊長:「だんだんこう、原点と言うか古の、そのまんま伝わってきているような、そういうモノに触れて行くんだろうな、と思うと、何かゾクゾクしてくるねぇ。こういう所で生きられるという事は信じられないなぁ…

1:34〜 『スルマ族ケアイ村』
(→車を降り、スルマ族の住むケアイ村を目指す)
田中氏:
「とその時!」
隊長:「あぁ!!」
タリク:「リッププレート」

隊長:「リッププレート」

→CM突入

毎回素晴らしい隊長の独白だが、自然派の詩人らしい雄大なものだ。 人の強さとは、意志を貫く強さだ。 目的に向かって邁進する事こそ、人の強さだ。 何だか、その辺をむやみに走りたい気分になって来た。

ツエツエバエはトリパノソーマ原虫を媒介する恐ろしいハエだ。 トリパノソーマ症とは一般に眠り病(ナルコレプシーとは別)と呼ばれ、人に感染すると、田中氏のナレーション通り死に至る事もある。 対処療法はあるが、ワクチンはない。 アフリカでは家畜への被害が深刻で、食料問題と直結している。

(((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

■ Episode8-- ■

1:37〜 『生き血一気飲み』
(→スルマ族の女達の唇を恐る恐る触る白鳥隊員と大和隊員)
大和隊員:
「うわ、すっごい!唇が…、え?」
白鳥隊員:「唇が!唇の下、ここを切ったんですね、ここ、下を切って…」
隊長:「凄いねぇ、これは驚いた」
隊長:「(リッププレートを見て)木で出来てんのか?」
大和隊員:「いや、陶器ですね。木じゃないです」

田中氏:「スルマ族の男は皆体格が良い。しかも、普段から肉体を鍛えあげてている。それには大きな理由があった」
隊長:「皆、良い身体してるねぇ。凄いねぇ」
田中氏:「我々日本人とは明らかに骨格が違う」
隊長:「うわぁ、足が長いなぁ。うわぁ…」

隊長:「(男が持っている棒を指して)これはどういう風に使うのかな?」
タリク:「これはスティックファイトという儀式の時に使うんだ」

隊長:スティックファイティング?

(→仲間同士でスティックファイトのやり方を見せてもらう)
田中氏:
隊長の侍魂にも火が点いた。武道を極めた者として、そこに通ずるものを感じた」

『隊長演舞』

田中氏:「と、そんな中、隊員の白鳥が倒れた。一体どうしたというのか」
隊長:「熱があるなぁ…」 白鳥隊員:「すみません…隊長…」
田中氏:「どうやらマラリアにかかったようだ」

(→白鳥が倒れた為、回復するまで、しばらく村に逗留する事に)

■ 隊長独白 ■

マラリアの予防薬は全員が飲んでいた。
それでも発病してしまったのは、疲労の所為だろう…。
我々には大きな目的がある。
だが、その前に隊員の身体が第一だ。

隊長:「ちょっと、さっきよりも遥かに高いな…」
田中氏:「白鳥にはマラリアの治療薬を飲ませた。2日もすれば回復するはずだ」

(→明くる朝、男達の動きがにわかに慌ただしい。スティックファイトの日が近付いているようだ)
隊長:
「牛の乳をしぼって飲んでいる…」
田中氏:「いや、男達が飲んでいたのは牛の乳だけではなかった…それは…」

(→牛の咽の辺りの皮を引っ張り、そこへ弓矢で穴を開ける村の若者)
田中氏:
牛の喉元を切り、吹き出した鮮血を器に受けるッ!
隊長:「これは凄いなぁ…」
田中氏:「牛は貴重な財産である。決して殺す訳ではない。
身体に支障を来さない程度に血を抜くのだ。そして、 この貴重な血を、スティックファイトに出場する戦士が一気に飲み干す」

隊長:「うわぁ、凄い。見たか?うわぁ…、全部飲んでしまったよ…」

田中氏:「そして遂にスティックファイトの日がやってきた。2つの村がそれぞれの威信を賭けて、幾人かの戦士を送りだす。勝った者には輝かしき栄光が約束され、好きな女をめとる事が出来る。しかし、もし負ければ屈辱的な日々が待つのみ。取り囲んだ人々の熱気が頂点に達したその時、戦いの火ぶたは切って落されたッ!!戦士のプライドを賭け、両者は一歩も譲らず激突する!」

田中氏:「死と隣り合わせの壮絶な戦いが始まったッ!!」

→CM突入

見事な槍術の技を披露する隊長。 武道全般に精通した隊長ならではの演舞だ。 あっ気に取られたような村びと達の視線に対し、武道などまるで志した事もない私が、何故か誇らしい気分になったのはここだけの話だ(笑。

白鳥隊員がマラリアによってダウン。 例え危機センサーが逞しくなった彼等とはいえ、体力的に衰えている時に蚊の攻撃を愛ければ発症するという事だろう。 アフリカとは何と過酷で恐ろしい大地かと、テレビ越しにではあるが実感する。

■ Episode9-- ■

1:46〜 『スティックファイト』
(→壮絶なスティックファイトが始り、両者が棒で叩きあっている)

隊長:なんだありゃ、凄ぇなぁ…

隊長:「かなり危険なファイティングでもあるね…」

田中氏:「相手が降参を示したにも関わらず、興奮状態にある為、攻め続ける。それを見た村びとが奇声を上げながら、一斉に止めに入る。命を救われる。戦士にとって、これ程屈辱的な事はない。プライドがズタズタに引き裂かれた。対照的にこの日最も強さを発揮した戦士は、村びと全員から称賛を浴びた。これから圧倒的な力をもって村に君臨する事が許される」

田中氏:「灼熱の大地をも焦がす戦いは終ったッ!」

(→マラリアにかかっていた白鳥隊員も復調)
隊長:
「よし、出発ッ!」

1:49〜 『アークとは(2)』
1:アクスムのセントメアリーシオン教会で護られていたアークは10世紀異教徒の反乱の中、難を逃れる為、密かにズワイ湖のデブレ・ツィヨン島セントメアリー教会へ移された。
修道僧:「アークはアクスムの反乱が鎮圧されるまでこの島に安置され、その後
ラリベラという街を通って、アクスムに戻ったとされています」

2:礼拝の街ラリベラは12世紀ロアと呼ばれていた山あいの地である。ラリベラ王は岩盤を掘って作られた岩窟教会を作った。製作には24年2万人の労力が使われたとされる。
3:ラリベラ王はこの地に流れる川にヨルダン川と名付け、第2のエルサレムを目指して街を作ったという。岩窟教会も、アークを迎える為に作られたのかもしれない…。
4:アクスムに戻ったアークは16世紀、再びイスラムの脅威が迫り、タナ湖ナーガ・セラシエ教会へと移された。
5:イスラムの脅威が去り、17世紀突然生まれた城塞都市ゴンダールを通り、アクスムに戻ったとされる。
6:エチオピアで最も権威ある教会、トリニティ教会のステンドグラスには十戒の石版が描かれている。
7:エチオピアの全ての教会にはアークのレプリカがあり、祭りの際には儀式が行われる。

藤森隊員:「アークを信仰する神秘の国エチオピア。聖なる伝説は時を超え、未来永劫、受け継がれて行く事でしょう」

1:55〜 『カロ族コリチョ村』
(→何故か草原で突然車を停め、立ち止まる探検隊一行)

タリク:「道がないまま走り続けて来たが、これ以上は無理だ

隊長:「OK。じゃここから全員リュックを担いで歩きだ。おい、用意ッ!」
田中氏:「車がダメなら、荷物を担いで歩くのみ。隊長に迷いはなかった」
隊長:「よし、出発ッ!」

田中氏:「我々は近代文明の中でしか通用しない常識を捨て去り、眠っていた本能を呼び覚ます。そして前進を続けた!」

(→やがてゆるやかな丘に差しかかり、カロ族のコリチョ村に到着)
田中氏:
「この村に暮らすカロ族はおよそ200人と推測される」

隊長:「相当いるね」

田中氏:「彼等こそ、我々が探し求めていた部族なのか!」

→CM突入

スティックファイトに対し、思わず眉をひそめる隊長。 確かに、体系的な技などはなさそうで、マチズモのみを競う奇習のようだ。 (どこかの漫画ではないが)武道が弱者が強者に対抗する為の体系だとすれば、この奇習は生物そのものとしての強さを競うモノなのかもしれない。

どちらが価値あるものかは社会背景にもよるので、一概には言えない。 なぜなら、彼等の中にはスティックファイトの勝者以上の強者は存在しないからだ。 どんな武道の達人でもチンピラの撃った拳銃で死んでしまう可能性のある社会と、棒の叩き合いで全てが完結する社会、どちらが種として健全かは意見が別れる所だ。 それが隊長にも分かっているから、敢えて多くは語らなかったのだろう。

■ Episode10-- ■

1:59〜 『カロ族習俗調査』
(→カロ部族の中に入り、調査開始)

白鳥隊員:「(村びとの持つ携帯枕を見つけ)そうですねぇ…、こういうような形をしてたと思うんですが」
隊長:「あ〜、なるほど。あったね、こういうの。なぁ」

田中氏:「これは古代エジプト文明で枕とされていた物と極めて良く似ている」
(→ツタンカーメンの副葬品の枕と比較)

隊長:「これは一つ、非常に良い発見だねぇ」

(→坂本隊員と大和隊員が村の神聖な場所へ立ち入ろうとした為、村びとに不信感を与えてしまった
田中氏:
「坂本と大和は自分達の失敗を悔やんだ。彼等の抱いてしまった不信感を払拭する為にはどうすれば良いのか」
タリク:「オモ川にはたくさんの魚がいるが、
彼等は魚を獲る方法をあまり知らない。何か教えてあげる事はできないか?」

隊長:「とにかくやるだけやってみよう。ね。これ俺達に非があるんでねぇ、やっぱり。誠意をもってやるしかないよ」

(→持っていたネットを坂本隊員と大和隊員が徹夜で投網に改造、翌朝仕掛ける)
田中氏:
「これが和解の突破口となるのか!?」

■ 隊長独白 ■

隊員達よ。
彼等を怒らせてしまった罪を悔やみ、考え、
そして自分達の力で解決して欲しい。

私は敢えて君達の行動をここで見守っている。
探検に失敗はつきものだ。
しかし、惜しみなく力を注げ!
最後まで絶対に諦めるなッ!

(→仕掛けを半日放置後、数人の村びとを連れて川へ)
隊員4名:
「おお!」「すげぇ」「取れてる取れてる」「めっちゃ掛かってる」
(→獲れた魚と仕掛けプレゼント。またルアーフィッシングも教え、その竿セットもプレゼント)

田中氏:「隊員達の努力により、わだかまりは解けた。そしてその日の午後、村びとは一斉にボディペインティングを始めた。何かイベントが始まるようだ」
(→大和隊員も顔に石の粉のメイクをしてもらう)

(→ピョンピョン飛び跳ねるダンスの輪に、隊員達も加わる)
田中氏:「探検とは閉ざされた人の心を開く事にもある。これこそ、隊長が隊員達にずっと望んでいた事である。とその時、隊長が村びと達のボディペインティングに何かを発見したッ!」
隊長:スネークのペイントしているのがいる!あれ、スネークペインティングだよ。分かるか。スネークペインティングってのはエジプトではな、神の使いとして象徴的な、非常に重要な役割を果たしていたんだ」

(→翌朝、村のハンターが狩りに出かける。獲物はダチョウ)
田中氏:
「もう射程距離だ!ハンターは一気に駆け寄ると渾身の力でヤリを投げ付けた!」
(→ダチョウは逃げてしまった)

隊長:どうも俺達は邪魔をしているみたいだな。狩りの邪魔をしてるんじゃないかな。彼達の思う通りには狩りは出来ないよ。やっぱり獲物にしても敏感だからさ。今日は狩りにならないよ、きっと。申し訳ないけど。(苦笑)」

隊長:「狩りは大変だ、って事だよ。それだけやっぱりさ、獲物を獲るっていう事はね、生か死かだから。獲る方もさ、獲らなければ餓えていくし、逃げる方も逃げなきゃ死んでしまうしさ。殺るか殺られるかっていう、そういう過酷なこの、自然の中で生き残るっていう事は、まさしくサバイバルなんだよ」

(→村びとの住居を調査するも、エジプトと関係のありそうなものは何も見つからなかった)

田中氏:「彼等にインターネットの資料を見てもらうと、異常に反応したのがこの絵であった」

村びと:「ハマール」「ハマール」

隊長:なるほど、ハマルドか…。行ってみたいな…。ねぇ」

田中氏:「夜明け前、我々は出発の準備を急いだ。その時だったッ!隊長が坂本の肩にいたサソリを発見。すかさず殺して事無きを得た。

が、次の瞬間ッ!!!」


隊長:「ゔッッ!!」

田中氏:「何と闇にまぎれていたもう一匹のサソリに、隊長が不意を突かれたッ!」
隊長:「(傷口から血を吸い出しながら)大丈夫、大丈夫」

田中氏:「とんでもない事態が起こってしまった。この辺りのサソリに刺されると、身体が痺れ、更にはリンパ腺が腫れて高熱を出す。隊長の身体は今、極めて危険な状態にある

隊長:「全員を引き連れて、先へ進め…。俺はちょっとここで様子を見るから。後で必ず追いかけるから。とにかく先に進め。良いな!」

大和隊員:「じゃ、出発しよう!」 他隊員:「ウイ!」
隊長:「くれぐれも注意して行けよ」

田中氏:「隊長の傍らには2名の隊員が付き添いとして残された。しかし、隊長の容態は思わしくない…。だが、隊長は必ずや立ち直り、後から合流するに違い無い!そう、誰もが信じて前進したッ!」

↓つづく

隊員の不注意から村びとを怒らせてしまった。 今回の探検では、隊員の別の危機センサーが試されているのではないか。 確かにボートから落ちたり、橋から落ちたり、底なし沼にハマったり…などはない。 だが、踊りの見物料を要求されたり、リッププレートの撮影代を要求されたり、また、今回は部族のタブーに触れてしまったり…。 これもある意味、立派な危機センサーの踏み絵ではないのか。

危機は何も自然や野生にだけ存在しているのではない。 対人の場合もまた危機センサーは重要である。 だからこそ、隊長は隊員が起こしたトラブルは、「自分達の力で解決して欲しい」と考えたのではないのか。 そう考えれば、今回の探検は本当に意義深い。

隊長は坂本隊員の肩にサソリを発見する。 もちろん、そのサソリは隊長の持つ巨大ナイフで真っ二つにされるのだが、その時右ヒザを地面についたのがマズかった。 サソリは一匹ではなかったのだ。 しかし、被害を最小限に抑える為、すぐに自ら毒を吸い出す。「大切なのは慌てない事」を見事に実践する隊長。 「慌てない事」が生死を分かつ瞬間があるのだ。

それにしても、「危機センサーをリセット」とはどういう意味だろうか。 隊員の為だったとはいえ、油断があったのも事実。 だからこそ、自分の危機センサーを一度否定して、そこから再度、危機センサーを鍛え直そうという事ではないか。 危機センサーとは元々、もろく壊れやすい砂の器のようなもので、しかし、絶えず作り続ける事。 その行為こそが、危機センサーなのではないか。 そんな気がしてならない。

↑つづき■ Episode11-- ■

2:16〜 『アジスアベバ』

1:アジスアベバの市民の朝や裸足の英雄アベベ・ビキラの墓をレポート。
2:長距離大国エチオピア。
3:ハイレ・ゲブラセラシエ選手の強さの秘密は生まれ故郷にある。故郷はアセラ
4:将来の金メダル候補ムルシャ・ゴサイ君(7歳)は牛乳を一気飲み。標高3000mの高地で、毎日の暮らしの中で心肺能力が強化。学校への片道は10km。
ゲブラセラシエの元コーチ:「いろいろな理由があるけど、一番はここアセラには
オロモ族が多いという事です。オロモ族は手足が長く、スタミナもあり、肉体的にも陸上選手に向いているんだよ」

2:22〜 『ハマール族』
(→村の女の1人が歌いながら近付いてきた)
田中氏:
「見知らぬ者達が村にやってきた事を、歌で村びとに知らせているのだ」
(→長老を始め、続々と村びとが集まってきた)

(→村長に村に入る許可を得る)
田中氏:
「果たして、牛飛びの儀式は見られるのか!?その頃、隊長は…」

■ 隊長独白 ■

私の油断が原因で隊員に心配をかけてしまった。
しかし、2日間休んだお陰で、痛みも引き、
疲れていた身体もかなり回復した。

危機センサーをリセットし、案内人なしで先発隊を追い掛ける。
ハマール族の牛飛びとはどんな儀式なのか。
まだ見ぬ人々に思いを馳せながら、私は先を急いだ。

田中氏:「果たして牛飛びの儀式はいつ行われるのか。村の長老に聞いてみた」
村長:「数日後、成人を迎え、牛飛びに挑戦する若者がいる。しかし、あなた方が見るには本人の了解が必要だ。今は狩りに出ているので、帰ってきてから頼んでみると良い」

(→ハマール族の習俗調査。隊員は薪拾いや水汲みを手伝う事になった)

田中氏:「しかし、この水が飲料水になるのか…?」

白鳥隊員:「(首をかしげながら)ちょっとねぇ…、やっぱ泥の…泥の味がするよ

大和隊員:(小さな声で)うん…、泥

坂本隊員:ソーラークッカーてあったでしょ。太陽の熱で調理できる、鏡に、こうなってるヤツ。あれがあれば、薪拾いに行かなくても燃料替わりになるんじゃないの?」

田中氏:「少しでも重労働から解放させてあげたい。そこで思い付いたのが、太陽の光で煮炊きが出来るソーラークッカーだった。これだけの装置だ。1リットルの水が15分で沸く。太陽さえ出ていれば電気もガスもいらない。極めて便利な調理器具である」

(→狩りに出ていた牛飛びの儀式に挑戦する若者が帰ってきた)
田中氏:
「(若者に相談すると)日本人の誰かが一緒に飛ぶのなら、見せても良いと言う」

田中氏:「牛飛びの日が来た。朝から盛り上がっているのは女性達。ラッパを吹き鳴らし、歌を歌い、気持ちを高めている」
坂本隊員:「あの女の人が持ってる杖、エジプトの壁画になかった?」

(→古代エジプト文明では、神官が上が鍵状になり、下が二またになった杖を持つ壁画が数多く描かれているが、その用途は諸説あり、解明はされていない)
田中氏:「杖は牛と共に暮らす人々が、イバラの柵を作る為に最も理に適った形をしていた。生活必需品である杖は、儀式でもハマール族を象徴する道具として欠かせないものになっていた」

(→牛飛びの儀式をする大和隊員も髪を赤く染めてもらう)
田中氏:
「大和がある事に気付いた」
大和隊員:「(村の女の背中のミミズ腫れを触りながら)うわぁ、背中にいっぱい傷がある…。うわぁ、すっげぇ、ボッコボコじゃん…」

(→隊長も何とか儀式に間に合った)
隊員:
「お怪我の方は?」
隊長:「ふぁ〜、問題ない。心配ないよ」

田中氏:「女性が男性を1人連れて来た。一体何が起きるのか?男性が女性の身体にムチを打つ!しかも、女性の方が自ら打たれようとしている!」
大和隊員:「うわぁ!おお、血が出てる!」
田中氏:「背中から血がほとばしる程にムチは強く振りおろされる。ムチで多く打たれれば打たれる程、その女性は成人を迎える男性を祝福する事になるというのだ」


隊長:「・・・これは愛情の表現なんだね」

田中氏:「牛飛びをするウクリ(=ジャンパー)は一糸まとわぬ姿でなければならない。大和も村びとが見守るその中で素っ裸になった。ウクリが唯一身につけるもの、それが女性の身体を打ったムチの皮である」

牛飛びの儀式は牛を10頭並べたその背中の上を走り、2往復する。途中で転落すれば、その男は一生妻をめとる事が出来ず、しかも不吉な存在として忌まれる事になる。

田中氏:「本番目前、緊張はピークに達した!

ムチを大地に捧げる男! 祈る女! 並ぶ牛!

田中氏:「そしていよいよ、その時がやって来た!」
(→村の若者が挑戦、2往復の牛飛びの儀式に成功)

田中氏:「いよいよ大和の番がまわってきた。改めて牛を並べ直す。果たして大和は自らの身体を傷つけてまで応援する女達の気持ちに答えられるのか。決して失敗は許されない」
大和隊員:「おっしゃぁあ!!」

田中氏:「大和は飛べるのかッ!!」

→CM突入

大和隊員が飛ぶ前に、何故か牛が並べ直される。 手前の牛が若干小さく見えるのも、牛の数が減ったように見えるのも、カメラのレンズによる『錯覚』だろう。 撮影技術の進歩は、時に視聴者を『錯覚』という視覚の迷宮に迷い込ませる事がある。 大和隊員の名誉の為にも断言するが、仮に、百歩譲って手前の牛が小さかったとしても、それはそれで危険である。 なぜなら、小さな牛は大和隊員の体重を支えられないかも知れないからだ。 絶対に落ちてはダメ、という極めてハードな挑戦である事には変わりない。

復活した隊長も一行に合流し、長かったエチオピア3000kmの旅もついに佳境へ。

そして探検隊はいよいよ最終イベント、
エジプト文明とエチオピアとの壮大な歴史を体現する為、
大和隊員、いざ決戦の『牛飛びの儀式』へ。

■ Episode12-Going The Distance- ■

2:43〜 『牛飛び』

田中氏:「気合いを入れ、精神を統一する。飛び越えられるのか?」
大和隊員:「ハッッ!!」
(→一往復成功)
田中氏:
「あと一往復。彼の勇気と挑戦に探検の成否がかかっている」

(→牛飛び儀式挑戦成功)

大和隊員:「よっしゃぁああ!!隊長ッ!!」

隊長:「良くやったッ!!」

田中氏:「大和は決して失敗は許されないという重圧をはね除けた。見事牛飛びをやり抜いた。村びと達も遠い国からやってきた1人の若者の勇気を心から称え、その成功を祝福した。ハマール族に伝わる牛飛びの儀式はこうして幕を閉じた!」

田中氏:「文明発祥の地エジプト。それを受け継いだ文化がエチオピア南部に存在した。一ヶ月もの間、アフリカの過酷な大地を駆け巡りながら、人類の原点を追い求めた探検は数多くの発見と成果を得て、ここに終止符を打とうとしていた…!」

以下「隊長独白」及び「エピローグ」テキストは是非、コチラを聞きながら…。
怒られたら古代裸族に狙われたダチョウよりも早く削除します。

■ 隊長独白 ■

俺は今回の隊員達1人1人の胸の中に、
もの凄い感動という大きな財産を貰ったような気がするんだ。
いやぁ、生きているって事は素晴らしい。
また生きるって事はこんなに素晴らしいのかって事を
今回部族達を見て…、俺は凄い教えられた…。

人間て凄いなぁ。
どんな過酷な状況の中でも逞しく生きる力強い生命力。
生きているって事がこんなに素晴らしいのかって事を、
今回、俺は凄い感じさせてもらったよ。

大和隊員はやり遂げた。 遠くエジプト文明の時代より、部族達の間で連綿と伝えられて来た「牛飛び」の儀式。 今、探検隊とエジプト文明が5000年の時空を超えて、魂の邂逅を果たす。 本やインターネットで情報を得るだけでは決して得られない、体験する事によってのみ、理解できる5000年の歴史…。

今回の探検は、「人類の原点」、「エジプト文明の源流」、その痕跡を探す旅であった。 しかし、探検隊が本当に教えられたのは、個々の痕跡の数々ではない。 そこに人が生きているという事。 どんな過酷な環境にも適応し、伝統を受け継ぎ、逞しく生き続けている人々がいるという事。 そしてその人々とルーツを同じくする血が我々にも流れているという事。 その事に感動したのだ。

感動で隊長の目が潤んでいるように見えたのは私の思い過ごしではないだろう。

隊長のシルエット、隊長の目に浮かぶのは感動の涙であろうか。
それとも、次なる探検への熱い情熱の炎だろうか。

しかし、そんな余韻に浸っている余裕はない。すでに怒濤のEpilogue、奇跡の楽曲『♪Going the Distance』に突入している。 長かったこのページも残りあとわずか。 神域に達した大団円のナレーションは以下↓。

■ Epilogue ■

数百万年前、アフリカの大地に小さな生き物が
二本足で立ち上がった。
人類の誕生であった。
以来、人類は火を使い、手に道具を持ち、ルールを作り、
文化を築きあげた。
5000年前、ナイル川の流域に華開いた、
人類史上最も華麗な王朝文化。
その原点がどこにあったのか、今となっては知る由もない。

しかし、かつて白ナイルで結ばれていたエチオピア南部には
何千年もの間、変わる事なく祖先の暮らしを護り続ける人々がいた。
我々はそこに人種や思想を超越した、人類共通の想いを感じた。

永遠の時、悠久の大地。その中で彼等が大切に持ち続けているもの。
それこそが、まさに人類の原点ではないのだろうか。
初めて訪れた者の魂を激しく揺さぶるアフリカ。
川口浩の魂もまた、17年の時を経て、ここに戻って来た。

アフリカは我々人類の故郷にほかならないッ!

/製作著作 / tv asahi/

こうして、エチオピア南部に人類の原点を探す旅は終った。 エジプト文明の源流を探す旅は、人類の原点を探す旅でもあった。 今に残る数々の痕跡を発見しつつ、感動を与ええてくれた探検隊を心から祝福したい。

変態度が以前の3作に比べて、足りないのではないか、という向きもあるだろう。 それは事実だ。 ただ、新年1発目、これはこれで良かったのではないか。 確かに冒頭の「これが最後の探検になるかもしれない…」という隊長の言葉には不吉な予感を禁じ得ないが、それはそれ。 今回の探検は『水曜スペシャル 藤岡弘、探検シリーズ』とは一線を画す、『新春 冒険スペシャル 藤岡弘、探検隊シリーズ』である。 だとすれば、今回のような逆の意味でのわんぱくも新たなる可能性として考えられなくもない。

実際、隊員達の顔と名前が一致するようになったのは大きな収穫だ。 その意味でも大きな意義があった。  しかし、危機センサーが鍛えられ過ぎてしまった印象は否めない。 そういう意味では隊長の「危機センサーをリセット」という言葉はある種の危機感と受け取れなくもない。 次なる探検では危機センサーをリセットした、わんぱくな探検を願っている。

テレビ局的には、数字やスポンサーなどいろいろと事情もあるだろう。 しかし、第5弾は必ずあると断言する。 なぜなら、テレビ番組は視聴者を楽しませる為のモノである。 『探検シリーズ』が連綿とテレビの世界で生き続けている、いわば日本テレビ文明の源流であるならば、これからもまた視聴者を楽しませる為に生き続けると確信するからだ。 『藤岡弘、探検シリーズ』はきっと次の探検にも出発するだろう。


世界中に我々の魂を揺さぶる感動がある限り…きっと…。

ファイルを提供して頂いた神、また、掲示板等で完成を暖かく見守って頂いた方々、
本当にありがとうございました。


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