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『【実録】武道家外伝 激闘談!トーキング・ファイト!!』

『格闘●マガジン』 2005年1月号 インタビュー記事より


格闘●マガジン』に対談記事が載ってるとの情報は当サイト掲示板で知った。 格闘技系の雑誌は好きで各誌チョコチョコ買ってるし、当誌も2度ほど買った事があるので、速攻購入。 いつものように、翌月号の発売日にでもUPしようかとも思っていたのだが、いろいろあって更新が遅れちゃって…。 で、いざ更新しようかと思ったら、

何と3月号を以て廃刊との悲しいお知らせがッ!(´・ω・`)

『格闘●マガジン』は普通の月刊誌ではあるが、この手の雑誌はやけにバックナンバーの扱いが充実してて、ムックに近いものがある。 そこで廃刊後、半年ほど待って、忘れた頃に…。

いえ、もちろん、当ページの目的は『格闘●マガジン』の宣伝第一であります。
バックナンバー購入の情報は→
コチラ

雑誌的には古武術中国拳法などの特集が充実していて、『PRIDE』や『K-1』などのスポーツ化した格闘技とはまた違った格闘技の怪し気な神秘的な一面を垣間見る事請け合いであります。 是非、この機会にいかがでしょうか。 

※「おいおい」と思われた関係者の方はメールにて御一報下さい。
李小龍の寸勁ばりの神速の削除術をお見せ致します。


【実録】武道家外伝 激闘談!トーキング・ファイト!!
今月の対戦相手 藤岡弘、(俳優、武道家)

戦う落語家桂歌蔵が一流の武道家、格闘家と対談。その知られざる素顔に迫る好評連載第6回!
今月は俳優であり、武道家でもある藤岡弘、氏だ。

武道家 藤岡弘、

桂歌蔵(以下、歌蔵):今日初めて、憧れの藤岡弘先生とお会いする事が出来たんですが、先生からは武道家としての雰囲気がにじみ出ていますね

藤岡弘、(以下、藤岡):先生と言われると困るな、まだ修行の途中なので。 武道を一生続けること、これは武道家であった父からの教え、藤岡家の伝承だったわけです。 武道を続けてきたからこそ、今まで芸能界で生き残れてこれたかなと思っています。
今までは公にしようとは思わなかったのですが、最近その部分が注目されるようになった。 
たまたま演武を皆さんの前で披露する事があったものですから。 しまったな、とは思ってるんです。(苦笑)

歌蔵:ただ武道をやられてる方というのはいい意味でのこだわりがあると思うんですよ。 こうやって先ほど先生を待っている時でも、先生自らが豆を挽いて入れてくれたコーヒーをご馳走になりました。 こんな素敵なおもてなしをしてくれるスターの方はいませんよ。

藤岡:スターと言われるのも困るな。 もてなす心、自分は古い伝承は大切なものだと思うんですよ。 武道でも昨今はやたら勝敗にこだわりますが、人格品格というのをおざなりにした、いわゆる西洋的なブームが起きてますよね。 時代の成り行きなんで否定はしませんが、日本の武道とは何か違うんじゃないかと思うんです。

(感想1)

コンプレックスをバネに芸能界に挑む!

歌蔵:藤岡先生が芸能界に入るようになったきっかけを教えてください。

藤岡:やはり四国の田舎でしたから。(笑) 当時影響を受けたのが映像文化なわけです。 映画かテレビくらいしか娯楽がなかったんです。

歌蔵:僕は今年で40歳になりますが、小学1年の頃に藤岡さんを仮面ライダーという特撮ドラマで見た時は、あまりのカッコよさに衝撃を受けました。 また、あの仮面ライダーの中に自ら入っていて怪我をして、2号ライダー佐々木剛さんに代わった時の落胆といったら! だからその後、芸能界に復帰されてNHK大河ドラマ「勝海舟」で坂本竜馬をやった時は嬉しかったです。

藤岡:坂本竜馬先生は四国に住んでいましたから、小さい頃から影響を受け、一度は演じてみたいという憧れがあったんです。

歌蔵:時代に合ってたというか、岡田以蔵がショーケンでしたね。

藤岡::そうそう、よく憶えていますね(笑)

歌蔵:先生が暗殺された時は泣きましたよ(笑)

藤岡:僕も芸能界に入って闘っている最中というか、真剣に燃えていた。 それだけに竜馬役は感情移入がすごかったのではないかな。
ただ、最初の仮面ライダーで画面に叩きつけた、青春のエネルギーはまさしく田舎からひょっこり出てきて、化け物のような大都会に挑む姿だったのかもしれない。 演技力はないに等しいし、社会も人生も体験も経験も浅いし、生き様をぶつけるしかない。 時代に対する挑戦の姿が皆さんに色々な影響を与えたんではないかなと思うんです。
皆さんがカッコいいと言ってくださると恥ずかしいんですが(笑) 不安とプレッシャー、恐怖感を内に秘めながら戦ってる最中でした。 コンプレックスの塊でしたし。

歌蔵:ええっ、今でもそのカッコよさをキープし続けてる藤岡先生がコンプレックス!?

藤岡:いや本当に。 四国の田舎出身、言葉の訛りもひどい。 他にすごい才能を持った人たちの中に放り込まれ、すさまじいストレスとプレッシャーを感じましたね。 最初は劣等感しか持てなかった。 そういう中で生きていくんだ、闘うんだというエネルギッシュさがあったんではないかと私は推測するんです。 身体ごとぶつけていくしか自分は認めてもらえないだろうとガムシャラでした。
武道家の父に鍛えられ山の中で育って、体力的には自信があった、それが表現できたのではないかと思うんです。 山、海の恵みをいただいて、育ってきたといいましょうか。 自然環境に恵まれていた。

歌蔵:そういう方は身体能力が優れているんですよね。 精神的にも強い。アスリートにしても、役者にしても昔の方々は丈夫ですよね。 だから先生も、仮面ライダーでリミッターを超えて怪我しちゃった後に見事な復活をされましたよね。

藤岡:確かにそうかもしれない。 でもあの足の骨折がきっかけでしたね。 大きな転機になった。 順調に行かなくてよかったと思うんですよ。

歌蔵:災い転じて福となす。ポジティブシンキングだなぁ。

藤岡:おっしゃるとおりです。 猪突猛進だけの自分の甘さを反省し、もっと肉体も精神も根本から鍛えなおさないとダメだと。 病院生活でも完全に元には戻らないだろうとか噂が入ってくるわけです。 よし、何とかして自分に打ち勝ってやろうと思うようになった。 ただそのように気持ちを転換するまでは、死にたくなるくらい落ち込みました。 最悪でした。

歌蔵:若かったし、先生の場合は精神の振幅も激しかったわけですね。

藤岡:そう。 自分の未来も夢も消えてしまった。 おまけに身体も元に戻るかどうかもわからない。 経済的にも病院代はどうするんだ、凄い借金を抱えてしまった。 周りに迷惑をかけた、問題もおきるだろう。 もうお先真っ暗だった。悪く考えていくとおかしくなりますよね。

歌蔵:まだ若くて世間知らず、精神の許容量も狭いですから。

藤岡:おっしゃる通り。 まだ25歳でしたから。 そこで父に教えを受けた、かつて自分が鍛え続けてきた武道というものが甦ってきた。 自己との闘い、まず身体を治すことだと気付いた。 それまで食べ物が身体に入らなかったのが気持ちを切り替えてからガツガツ食べるようになりました。

歌蔵:やはり自然治癒力というものは、精神から治していくものなんですね。

藤岡:そうなんです。

(感想2)

氣を練磨する日本文化

歌蔵:先生が奇跡の復活をなし遂げたのはルーツである武道のおかげだったんですね。

藤岡:そう、精神力、気力、武道、武士道です。 日本人は気を練磨する文化じゃないですか。 それとうまく合体をした武術というものは必ず精神と肉体の両面を求めたでしょう。 最近は精神的なものも取り入れるようになったけど、スポーツというものはまず技術的なものを求めた。

古来東洋というものは精神的なものを中心においた上での肉体の練磨、凄く魅力的な文化だなと思うんですよ。 武道武術は勝敗よりももっと上の部分、自分の最大の敵は相手じゃない、己にある。自己に挑戦し、己に勝て。 これが東洋と西洋、武道とスポーツの違いじゃないかなと思うんです。

最大の敵も最大の見方も己にあるという矛盾した相反するものを持って己を見つめて闘っていく、世界、自己を磨き、人格、品格、気品を目指す、崇高なる求道精神であり武道は天に捧げるものでした。 これが先人の残した偉大な真髄だと思います。
今の世界の風潮、オリンピックにしても、例えば日本だとK-1にしても相手が瀕死の重傷を負って痙攣しながら担架で運ばれていく。 それを横目で見ながらガッツポーズをとっている。 僕は違うんじゃないかと思うんです。 昔の日本の武道の真髄は相手を敬って思いやり、いたわり、相手がどのような状況かという事をよく見極めて相手の回復を待つという、人間としての尊いものだと思うんです。

歌蔵:先生がそういう武道的なものの見方、考え方になっていったのは30代になってからですか?

藤岡:いや、(しばし考え込む)もっと後ですね。自分も気付くのが遅かったとは思いますが40代になってからですね。

歌蔵:それまでは西洋ナイズされた考え方を持っていました?

藤岡:ありました。とにかく勝たなきゃダメだ。まず勝つ事から始まるんだと思っていました。

歌蔵:でも先生は芸能界にしても、勝ち続けて現在の地位を築き上げてきたわけじゃないですよね。

藤岡:もちろんです。 挫折、失敗、騙されたり様々な逆境もあり、人間関係など恥ずかしい体験は数知れずあります。 まさに、満身創痍、傷だらけですヨ。 いや、だからこそ自分の心の中に大きなしこりが残っているんですよ。

歌蔵:わかります。やはり芸能界は生き残りゲーム、熾烈な椅子取りゲームなわけですよね。

藤岡:そうそう、おっしゃるとおり。 ライバルを犠牲にしているわけですから。 僕が勝てば泣く人間がいる。 そこには恨みや妬み、嫉妬が渦巻く、非情な人間関係がある。 人の痛みに気付かないで勝ち続ける、それは不幸な事ですよ。

(感想3)

与えられたチャンスには責任を持って挑む!

歌蔵:先生がターニングポイント、岐路に立ったのは単身でハリウッドに乗り込んだ「SFソードキル」ですか?

藤岡:それも一つの通過点でしたね。 外に向かってハリウッドという巨大な世界に挑んだ証、何かを残しておきたいと意気込んだ作品でした。 あれも闘いでした。 20年前ですから、まだ日本というものが理解されていない時代だった。 人種差別もまだまだ根強かった。 たかが東洋の、ハリウッドでは無名の役者を連れてきて、こいつは何をやるんだろう、上から見られて試されるような雰囲気はありました。

歌蔵:こんな事を言ったら失礼なんですが、仮面ライダーも含め、荒唐無稽な話の中に入って演じると先生が本物ですから、また話が輝くんですよね。

藤岡:それは、どうですかね。 ただ、僕は与えられたチャンスというものには真剣に責任を持って挑む決意はいつでも持っています。
我々の場合は不安が何もない状況で仕事をするというのはあり得ないわけですよね。 サラブレッドじゃない、駄馬として馬場に放り込まれた時にこそ、よしやるぞとメラメラと闘志が燃えたぎってくるんです。 その壁を越え、こうしてやってきた。 挑戦、冒険、探求、それが僕の人生、自分に与えられた宿命だと思っています。
よくあいつあんな真剣なクソ真面目、純粋バカを続けられるなと周りから言われてますが(笑)

歌蔵:先生、純粋バカと言えば、昔、清涼飲料水のCMで役者バカというキャラでやられてましたよね。

藤岡:ありましたね!! いやぁ〜よくご存知で。 なかなか憶えてらっしゃる方、いませんよ(苦笑)

歌蔵:いえいえ、藤岡弘ウォッチャーですから(笑) ヘリコプターから飛び降りたりしてカッコよかったですよ。 せがた三四郎やオートレースなんかは、まだ最近ですから。 でも僕らの世代は藤岡ウォッチャー、多いと思いますよ。

藤岡:僕は昔から、周りに本当にやるんですか?とダメ出しされるほど過酷な状況にこそ燃えるんですよ。 人と同じ事をやっていたら、自分は足りない事だらけですから。 人の2倍努力して追いつく事が出来る。 それが真面目に思われるんでしょうね。

歌蔵:だからこそ、先生だけの世界、唯一無二の作品が画面から出てくるんでしょうね。 それが個性というか、この世界で第一線で活躍されてきた証しなんでしょうね。

藤岡:一匹狼なんですよ。 だから孤独に自分を叱咤激励しながら、心も癒しながら、自分の身体の傷、縫った跡や折った跡を見ながら「お前もよくもってるな、まだまだ働いてくれよ、たまには温泉にでも連れて行ってやるからな」と1人で独り言を言ってたりするんです。 あいつはバカじゃないか、変ってるなと言われますが(苦笑)

歌蔵:でも先生は普段から節制されてますから、いつまでもお若いんですよね。 そうでないと今でも、探検隊の隊長は務まりませんよ。 しかも先生が率先して危険な場所に挑んでる。

藤岡:しかしネ、僕が身をもって示さないと、今の若い人はついてこないと思う。 でも 僕の姿を見て、よし俺達も頑張らなければと思ってくれる若者がいるのは嬉しいですよ。 僕も隊員でハングリーなやつ、これをきっかけに這い上がろうとする姿を見ていると、自分の若い頃を見ているようで嬉しいですから。

(感想4)

忍従の美学

歌蔵:僕らの世界って、まず入門してきた若い者は叩き潰されるんですよ。 典型的な封建社会ですよね。 先生のような師匠はいませんね。

藤岡:でもそれだけ圧縮される忍従の美学、葛藤しながら修行すると精神的に強い人間になれますヨ。 僕も経験があるけど、そこを通過すると最後に花が開くと思う。 僕はそれがかつて日本の先人たちが掴んだ奥義だと思う。
耐える事、
我慢する事、
分をわきまえる事、
足る事を知る事、
誇りを失わない事等、
追い詰められた時にこそ、日本人は真価を発揮するんです。 蒙古襲来しかり、明治維新で列強が襲ってきた時しかり。日本人にはそのDNAがあるんです。

歌蔵:そうですか。 じゃ僕も日本人ですから、もっと追い詰められないと!(笑) 自分で嫌だと思いながらも、そういう状況に向かっていってしまうんですよね。

藤岡:今、師弟関係がなくなってきてるでしょ。 そこで研ぎ澄まされて匠の世界が花開くんです。 父と僕との関係がそうだった。 極端に言えば、西洋的に要領よく立ち回る、自己中心的なエゴの世界、それじゃ日本はダメなんですよ。 自分と闘いながら、周りの人間関係にも気を配り、まだまだ自分はダメなんだと反省しながら、精進していく気概と誇りを失わず。 これが昔の日本なんです。 それこそが日本の基礎を作り、経済大国を作ってきたと思うんです。
いや、僕ね、今日始めて歌蔵さんとお会いしましたけど、すごい人だなと波動で感じましたよ。 
僕は第六感が働くんです

歌蔵:(あせりながら)いやいやとんでもない! 僕なんか調子いいだけです。 ただ、どんな状況にも挑んでいこうという気概みたいなものは確かに持っていますが…。

藤岡:ええ、色んなものに挑戦し続けてそのエキスを土台に作っていこうとなされているのを感じるんですよ。

歌蔵:貪欲に挑んでいこうとは思っています。 落語という封建的な世界で修行してきて、今後も続けていくからこそ、今日の先生のお話は勉強になりました。 本当にありがとうございました!

(感想5)

▼今回、非常に気になった画像

中国版キックボクシングである散打のチャンピオンで、
スーパー散打王」の称号を得た柳海龍という選手らしい。
キャッチコピーは『
中国巧夫 中国車』ッ!!

それにしても、HAODAとは一体…?w


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